2021年2月に開催を予定している「はこだてFOODフェスタ2021」の参加店募集の締切りが近付いている。
温めるだけで食べられる宅配用鍋セットを提供できる店も募集する
「はこだてFOODフェスタ」は、食の産業化を目的とした冬のグルメイベントとして2018(平成30)年にスタート。2年続けて函館アリーナで開催され、3回目となる今年も2月に予定されていたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により直前で中止となった。
函館市や函館商工会議所などで構成する実行委員会はその後、コロナの影響が長引くことを見越して「2021年はテークアウトやデリバリーを中心とした新しい生活様式にのっとった方式で実施する」と発表。開催期間や運営方法の詳細、募集要項などを固め、11月5日、参加店の募集を始めた。
応募できるのは「店内飲食」「テークアウト」「宅配」の3つの部門のいずれか、または複数に参加できる道南地域の飲食店。いずれの部門も2月15日~28日の開催期間中、通常は店で提供していない「はこだてFOODフェスタ特別メニュー」を最低1品提供する必要がある。
店内飲食部門は、普段は提供していないメニューやセットを用意する「ランチセット」と、普段は扱っていない地元の食材を使った限定メニュー「ふるさとプレート」のどちらか(または両方)を提供できる店を募集する。テークアウト部門は、普段は販売していないメニューや店内飲食限定メニューを特別に提供する「フードメニュー」と、フェスタ限定の「お得な」セットや詰め合わせなどを用意する「お得セット」のどちらか(または両方)を提供できる店を募集する。
宅配部門では、温めてすぐ食べられる肉や魚・野菜・スープ・薬味などをセットにした「鍋セット」を販売できる店を募集。参加店は鍋セットの用意のみを行い、宅配は専門の業者が行う。このほか、もともと宅配や出前を行っていて、イベント期間内に限定メニューを用意できる店も募集する。いずれの部門も価格に制限はない。
実行委はイベントの意義について「地元の食の魅力を発信するとともに、コロナ禍でダメージを受けた事業者の支援にもなれば」とし、開催に合わせて発行するタブロイド判広告で参加店や提供メニューを宣伝するほか、公式サイトやSNSなどで周知を図る。複数の参加店で飲食や購入すると函館の特産品が当たるモバイルスタンプラリーも企画し、参加店への誘客を図る。「感染症拡大防止の観点から函館アリーナでは実施できないが、地元の食の魅力を楽しんでもらえる企画を展開するので、楽しみにしてほしい」と担当者。
参加を希望する店は、「はこだてFOODフェスタ」のサイトからダウンロードできる申込書に営業許可証の写しと審査用の「特別メニュー」写真データを添え、メールか郵送で申し込む。12月3日締め切り。実行委が申し込み内容や実施能力などを総合的に審査し、参加店を決める。審査結果は12月中旬に発表する。
期間中の2月20日・21日と27日・28日は、函館朝市「はこだて朝市ひろば」(函館市若松町)とシエスタハコダテ4階「Gスクエア」(本町)で「はこだてFOODフェスタ特別メニュー」を販売するミニイベントを開く予定。主に函館市外の道南地方にある飲食店の出店を想定しており、併せて参加店を募集している。応募方法や締め切りは同じ。実行委の担当者は飲食店に向け「誘客の機会としてぜひFOODフェスタに参加してほしい」と呼び掛ける。