函館港まつり実行委員会が5月20日、今年の港まつりを中止すると発表した。
函館港まつりは、函館市街地の3分の1を焼き尽くした1934(昭和9)年の大火からの復興ムードを盛り上げるため、1935(昭和10)年に始まったまつり。例年、函館港を会場とする花火大会や約2万人が踊りながらパレードする「ワッショイはこだて」などの行事を行う。
今年も8月1日~5日に開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染症収束の見通しが立たず、市内でも変異株ウイルスによる感染に移行するなど厳しい状況が続いていることから、「参加者や観客の安全を確保することが最優先であることはもとより、市内における感染拡大の防止を図るため」として、昨年に続いてすべての行事の中止を決めた。露店出店や花電車運行も行わない。
同イベントはこれまで、太平洋戦争中の1943(昭和18)年~1945(昭和20)年の3年間中止したことがある。