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テレビ番組「画商企画」出演の高校生、藤倉朱里さんが函館国際ホテルで個展

2020年高文連北海道大会の優秀賞受賞作品「自分展開」と作者の藤倉朱里さん

2020年高文連北海道大会の優秀賞受賞作品「自分展開」と作者の藤倉朱里さん

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 北海道今金町出身で函館市在住の高校生、藤倉朱里さんの初の個展「Me 脳 COLOR(ミー のう カラー)」が6月8日から函館国際ホテル(函館市大手町)で開催される。

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 幼い頃から絵を描くことが好きで、今金町在住の画家、近藤弘毅さんが開いていた絵画教室に小学3年生から6年生まで通っていたという藤倉さん。中学生時代は美術部に所属し、3年連続で町内の文化祭で町長賞を受賞。地元の檜山北高校に進学後、兄も所属していた美術部に入り油彩での制作活動を開始した。

 コンクール出品に向け、高校1年生の時に「見つめるこども」と題する油彩画を描いた。「6歳のいとこの鋭い眼光を見て、どうしても描きたい衝動にかられて無心で描いた」という渾身(こんしん)の作品だったが、関係者が大会規定を誤って伝達していたため、出品したが、評価対象外だった。

 そんな時、お笑いタレントの明石家さんまさんが無名アーティストを発掘するテレビ番組の企画を行うため、絵画を一般公募するとの知らせを目にした藤倉さん。母の勧めもあって番組に応募すると、さんまさんの目にとまり採用され、藤倉さんは「見つめるこども」と一緒に2020年12月放送の「誰も知らない明石家さんま」に出演。「17歳は感性が爆発できる時期なので、どんどん描いたほうがいい」と声を掛けてくれたさんまさんの後押しもあり、「見つめるこども」は50万円で買い手が付いた。

 放送後、番組を見た函館在住の画家、月村朝子さんから個展の開催を勧める連絡があり、会場も紹介してくれたことから、初の個展に挑戦することに決めた。絵の依頼も複数舞い込んでいたが、「まずは自分の作品づくりに集中したい」と個展に向けた制作活動に取り組んでおり、絵画6点を出品する予定。

 「誰かとかぶってしまうような絵でなく、新感覚の絵を描いてみたい。それを見付けるのが苦しくて、良いものが描けない時には泣きながら筆を動かしていることも」と藤倉さん。より一層絵に打ち込むため今月函館市内に移転し、高校に通いながら月村さんと夫の三浦卓也さんが主宰する絵画教室アップルムーン(函館市本通2)で技術を磨く。

 個展の開廊時間は9時~20時。6月27日まで。

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