函館市企業局交通部が6月14日から、函館市電39号車「箱館ハイカラ號(ごう)」の150分の1スケールプラスチックモデルを100セット限定で販売する。
同商品は、鉄道模型メーカー「イメージングラボ浜松」(静岡県浜松市)が今年3月15日に「エヌ小屋」ブランドで発売。各種模型の企画設計と製作を手掛ける「グレイスモデル」(函館市杉並町)が金型の設計を担当した。グレイスモデル代表の増井慎吾さんは「函館市から箱館ハイカラ號復元当時の設計図を提供してもらい、実車を計測したデータを加味して精密に150分の1サイズで設計した。これを基に国内メーカーで高精度な金型を作ってもらい、再現度の高いプラスチックモデルとして製品化できた」と話す。
今回、交通部は6月10日の「路面電車の日」に合わせ、「駒場乗車券販売所限定品」と記載された限定パッケージの「箱館ハイカラ號」150分の1プラスチックモデルと、「39」「箱館ハイカラ號」などの文字を転写できる「インレタ」のセット(1セット=4,400円)を数量限定で用意した。14日9時から、駒場乗車券販売所で販売する。
増井さんは「全国発売から約3カ月たち、『購入した』『完成させた』との報告をSNSで多く見掛けるようになった。『箱館ハイカラ號を作りたくて、鉄道模型を初めて買った』『函館が好きなので買ってみた』との声もあり、函館や函館市電のブランド力をあらためて感じる。ハイカラ號の実車は今年も定期運行を中止しているので、手元に置いて楽しんでほしい」と話す。