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函館・五稜郭エリアで「まちなかオープンテラス」 46店が歩道にテラス席

函館の本町・五稜郭地区の路面店が路上にテラス席を設けて営業する

函館の本町・五稜郭地区の路面店が路上にテラス席を設けて営業する

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 函館市の本町・五稜郭地区を一つの巨大なオープンテラスに見立て、路上や屋外に設けた席で飲食を楽しむイベント「第2回五稜郭まちなかオープンテラス」が7月24日・25日、開催される。

本町・五稜郭地区の3会場でビアガーデンを開く

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 昨年9月に続いて2度目の開催。今回は同地区に商店街全4団体とシエスタハコダテ、丸井今井函館店、無印良品シエスタハコダテの計7団体で実行委員会を作り、3月から準備を進めてきた。

 丸井今井函館店前の本町交差点を中心に東西南北それぞれ300~500メートル程度の範囲内にある路面店のうち46店が参加。路面店の路上利用を緩和する国土交通省の緊急措置を活用し、参加店の大半が店の前の歩道にテラス席やテークアウト商品の販売スペースを設け、エリア全体をオープンテラスのように楽しんでもらう。シエスタハコダテ前に設ける運営本部で、参加店の一覧と各店のテークアウト商品例などを記載したマップを配布。各店は、参加店の目印となる共通のタペストリーを店頭に掲げる。

 ベルクラシック函館(梁川町)噴水広場、旧五稜郭ガーデン、本町市場(以上、本町)の3カ所には2日間限定のビアガーデンを開設。本町市場を除く2会場では、地元ミュージシャンやパフォーマーら14組が出演する投げ銭ライブを行う。

 感染対策にも力を入れ、運営本部でマップを配る際やビアガーデン会場入場時などに検温と手指の消毒を行うほか、飲食時以外のマスクの着用などを呼び掛ける。シエスタハコダテ統括責任者で、実行委員会の代表を務める岡本啓吾さんは「昨年も大騒ぎするような光景はなく、『ここから感染が広がったら、二度とこのようなイベントは開催できないかもしれない』との意識を持って皆が参加してくれたと思う。今年も同じ意識で、スタッフと参加者に感染対策への協力を呼び掛けていきたい」と話す。

 長引くコロナ禍で、本町・五稜郭地区の飲食店が次々と姿を消していくのを目の当たりにしてきたという岡本さん。「参加を呼び掛けるために飲食店を回った時、『いつ店を畳もうかと思っていたが、昨年もたくさんお客さんが来てくれたので、今年も開催するのなら、もう少し頑張ってみたい』という声を頂いた。このイベントが、少しでも街なかに人が戻るきっかけになれば」と期待を込める。「本町・五稜郭地区が一つになって苦境を乗り越えて行こうと始めたイベント。コロナ収束後も夏の風物詩として継続していきたい」とも。

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