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はこだてみらい館5周年企画「函館と鉄道のみらい展」 キハ40運転台展示も 

150分の1スケールの鉄道ジオラマ展示も行う「函館と鉄道のみらい展」

150分の1スケールの鉄道ジオラマ展示も行う「函館と鉄道のみらい展」

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 はこだてみらい館(函館市若松町 キラリス函館3階)で10月14日から、同館の5周年企画展「函館と鉄道のみらい展」が開催される。

2021年3月まで日高線を走行していたキハ40形の運転台で操作体験ができる

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 北海道新幹線や道南いさりび鉄道線が営業運転を始めたのと同じ2016(平成28)年に誕生した同館。開館から5年間の歩みを「函館・道南の鉄軌道とからめながら展示する」という。

 展示の目玉は、鉄道車両の運転台と函館市電の運転シミュレーターの展示。運転台は、3月まで日高線を運行していたJR北海道キハ40形車両で実際に使われていたもので、操作も体験できる。企画を担当した同館スタッフの依田俊介さんは「ワンマン車両の運転台なので、万が一、走行中に運転士が倒れた場合でも事故が起きないよう、乗客の安全を守るための仕組みが備えられている。技術の力が安全な運行を支えていることを実感してほしい」と話す。路面電車の部品を使った市電運転シミュレーターは、画面に映し出される映像を見ながら、函館どつく前~十字街間の運転を体験できる。

 貨物列車にスポットを当てた展示や、来場者が描いた列車や電車の絵が立体化して架空の街を走行する「紙アプリ 紙トレイン」の体験、同館の5年間を振り返る年表の展示なども行う。塗り絵やペーパークラフトなどで遊べる体験コーナーも設ける。

 幅14.4メートルの大型ディスプレーでは、「えりすぐりの美しい写真」を集めたデジタル写真展「函館鉄道風景」を1時間に1回流す。150分の1スケール鉄道ジオラマの車両に車載カメラを搭載して走行させ、運転席からの映像をモニターに映し出す予定もあるという。期間中の土曜・日曜は、JR北海道函館支社、道南いさりび鉄道、JR貨物、函館市電の各事業者が監修した鉄道クイズを実施する。

 依田さんは「鉄道にそれほど興味がなくても、展示に触れることで鉄道の面白さが分かってもらえるのでは。鉄道の知識がなかった自分も、今回の企画の準備を通して『鉄道の面白さ』を知った。鉄道が好きな方はもちろん、鉄道に詳しくない方も、今回の展示に触れることで同じ気持ちを感じていただけるのでは」と来館を呼び掛ける。

 開館時間は10時~20時。観覧には入館料(小学生以上300円)が必要。10月27日まで。

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