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大学生が道南いさりび鉄道応援動画、北斗市「ずーしーほっきー」が出演

北斗市公式キャラクター「ずーしーほっきー」の動画を撮影する大学生ら

北斗市公式キャラクター「ずーしーほっきー」の動画を撮影する大学生ら

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 道南いさりび鉄道(いさ鉄)の「地域応援隊」を務める北海道教育大学函館校の学生8人が、北斗市公式キャラクター「ずーしーほっきー」が沿線を旅する動画をユーチューブで公開して1カ月がたった。

道南いさりび鉄道沿線のスポットを巡りながら動画を撮影した

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 動画は、五稜郭駅でいさ鉄の一日乗車券を買ったずーしーほっきーが列車に乗り、沿線グルメを紹介したりトラピスト修道院に立ち寄ったりしながら終点の木古内駅を目指す内容。木古内駅到着後は、廃線となった線路を活用した軌道自転車体験施設「道南トロッコ鉄道」や郷土資料館、道の駅みそぎの郷きこないなどに立ち寄る。1月13日現在、360回以上再生されている。

 動画を制作した8人は、自身が関心のあるテーマで地域の課題解決に取り組む同校の科目「地域プロジェクト」で集まった2年生。大学側からは、「参加した全員がいさ鉄の応援隊に任命された上で活動するプロジェクト」だと知らされていたという。メンバーの松浦愛優梨さんは「ほぼ学生主体で企画を立案し実行する、自由度の高いテーマ。以前から地域のイベントの運営や取材に関わってみたいと考えていたので、このテーマを選んだ。企画の提案次第で、沿線自治体のキャラクターと一緒に活動できるのもプロジェクト選択の大きな決め手になった」と参加の理由を話す。

 プロジェクトの開始当初から「若年層の注目を集めるため、SNSを活用して最近の流行に乗っていきたい」「ずーしーほっきーやキーコ(木古内町公式キャラクター)などに観光スポットを回ってもらう動画を作りたい」との案が出ていたことから、まずは沿線の観光スポットをピックアップすることから始めたという8人。沿線自治体である函館市、北斗市、木古内町にも企画趣旨を説明したところ、キャラクターの出演や撮影場所の提案など、いずれも全面的な協力が得られた。これを踏まえ、さらに会議やフィールドワークを重ねて今回の動画を完成させたという。

 ユーチューブに加え、ツイッター、インスタグラム、TikTok(ティックトック)でも、いさ鉄沿線の施設や飲食店を紹介し、自分たちが体験した沿線の魅力を発信。昨年12月12日と19日には、いさ鉄が運行する「夜景列車」に同乗し、動画を宣伝するチラシとプレゼントを乗客に配布したしたほか、車内アナウンスでも告知した。年末以降は道南地域のスーパーや図書館などの施設にポスターを掲示し、いさ鉄沿線の魅力発信に努めている。

 「メンバーに道南出身が少なくまだまだ知らないことも多いので、道南をPRする点では困難も多かったが、自治体にも協力していただき、動画も多くの方が視聴してくださり、かなり手応えのある活動になった」とプロジェクトを振り返る松浦さん。「今は道南に来れない方も私たちの動画を見て、列車で旅をしている気分を味わってほしい。情勢が落ち着いたらぜひ、いさりび鉄道に乗りに来てもらえたら」と呼び掛ける。

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