薄暮時の函館山と空のグラデーションを撮影した写真が現在、SNSで話題を集めている。

函館牛乳のパッケージ

　話題になっているのは、函館在住のライター、伊藤尚さん（@nao28hak）が3月12日にツイッターに投稿した写真。オレンジ色と濃い青色のグラデーションが美しい日没直後の空と、街並みの向こうに浮かび上がる函館山のシルエットを捉えた写真に「函館牛乳に寄せてみた。」とコメントを添えてツイートしたところ、110以上のリツート、1070以上のいいねが寄せられている（3月15日0時現在）。

　濃い青色とオレンジ色の組み合わせで函館山と空を図案化した「函館牛乳」のパッケージに酷似していることから、「実写版函館牛乳や」「函館出身者にとって心の風景」「凄（すご）く綺麗（きれい）ですね。函館牛乳も冷蔵庫に入ってます」「この時間のグラデーション＆函館山シルエットすきすぎますし、発想も見事」（原文ママ）などのコメントが寄せられた。

　伊藤さんによれば、撮影場所は函館新外環状道路の日吉IC付近。きれいな景色が見えることから何度か訪ねている場所で、この日は薄暮のグラデーションと函館山、飛行機雲の3つの要素を一枚に収めようとシャッターを切った。その時点では特に函館牛乳を意識していなかったが、撮った写真を現像したところ函館牛乳を連想させる色合いに。以前、知人がこれに似た色合いと構図の写真を「函館牛乳を飲みたくなる風景がここにあった」とのコメント付きでツイッターに投稿していたことを思い出し、リスペクトの意味を込めてツイートしたという。

　反響の大きさについて、「皆さん、函館牛乳大好きだなあと改めて感じた」と伊藤さん。「地元の企業であり、娘も牛乳が大好きなのでこれからも応援したい。現在遠方にお住まいの方からも反響があったので、函館の今の風景をお伝えできてうれしい」と話す。

　主にツイッター上で、道南各地の生産者や店などを応援する活動をしている函館牛乳非公認キャラクター「おヒデさん（@ohide1234）」も「函館を離れている人にとっては身近な思い出を呼び起こし、地元の人には誇らしく思わせる、函館牛乳のパッケージそのままの風景に感動しましたモォー～」と賛辞を送る。

　2019年から夕景を中心に撮影活動を行い、現在は函館市公式観光インスタグラマーと江差観光ふるさと大使を務める伊藤さん。「重大な肩書を背負っているので、今後も市内や近郊にお住まいの方はもちろん、遠方の方にも地域の魅力が届くような写真を撮れるよう精進したい」と決意を新たにする。