函館市電カレンダー制作委員会が現在、2023年版カレンダーへの掲載を前提とした写真コンテストを実施している。
四季折々の景色とともに路面電車を紹介する函館市電カレンダーは毎年秋に発行しており、市民だけでなく路面電車ファンや旅行者からも人気を集めている。例年はプロの写真家が撮影した写真で構成しているが、今回は2022年版に続いて2023年版の撮影を担当する写真家、京極寛さんの発案により、初めて一般公募作品を含めることに。京極さんは「市民も旅行者も路面電車の写真をたくさん撮っている。皆さんの写真を使うことで、もっと楽しく、もっと多くの人に活用されるカレンダーになるのでは」と意図を語る。
募集するのは、1989(平成元)年以降に撮影した、函館市電を題材とした写真。市電を撮った写真であれば、自由な発想の作品でかまわない。応募者本人が撮影した、使用権と著作権を有する未発表のオリジナル作品に限る。応募は1人5点までで、A4サイズ以上の大きさでプリントし、郵送で応募する必要がある。
締切は6月30日(当日消印有効)。同委員会と外部の審査員で選考し、最優秀賞1点と各賞を選ぶ。入賞作品はカレンダーに採用し、最優秀賞に賞金1万円、各賞に記念品や粗品などを贈る。審査結果は7月に発表し、8月に表彰式と入賞作品の展示会を開く予定。応募要項はホームページで確認できる。
京極さんは「1人のカメラマンが撮影した写真を集めるより、みんなが面白がって参加した方が、もっと多くの情報を盛り込んだ楽しいカレンダーになるはず。カレンダーをより楽しいものにすることで、市電そのものを楽しむ人を増やしていけたら」と期待を込める。