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雑貨とソーイング教室「ボナーフィルショップ七飯店」 開業から半年

店主の太田三千代さん

店主の太田三千代さん

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 ハンドメードの雑貨販売とソーイング教室などを行う店「ボナーフィルショップ七飯店」(七飯町)がオープンして半年を迎えた。

アトリエに設置している業務用刺しゅうミシン

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 「SDGs北海道」をテーマに、シマエナガやエゾリスなど北海道の動物と植物をテーマにした手作りの作品や、オーガニック生地・リネン素材で作った布小物など環境に配慮した商品を扱う同店。店主の太田三千代さんが定期的にテーマを決め、それに合う作品を作っている全国の手作り作家約40人に都度オファーして作品を作ってもらう。

 「SDGsの8番目は『働きがいも 経済成長も』。プロの作家にきちんと収入を得てほしい」と太田さん。全国から集まった作品の写真をインスタグラムに投稿しており、同店にしかない作品を求めて道内各地や首都圏からも店を訪ねる人がいるという。

 ミシン4台を備えた教室兼アトリエを併設し、作りたいものがある時に習いに行けるソーイング教室として運営している。「課題もなく、ずっと通う必要もない。がま口の金具やポーチのファスナーの付け方など、難しそうなポイントもコツさえ覚えれば家でも作れるようになるので、分からないところを尋ねる感覚で利用してもらえたら」と太田さん。受講料は2時間2,000円で、教室のミシンを使う場合は1回300円の使用料がかかる。

 アトリエには、複雑な刺しゅうが短時間でできる業務用刺しゅうミシンもあり、刺しゅうを施した布で作ったオリジナル商品を販売するほか、同店で買った布小物への名入れサービスなどを行う。「ハンカチにネームを入れたい」「服に社章を入れたい」など、布製品や服などの持ち込みにも対応する。持ち込みに対応する店は全国的にも多くないため、企業からの注文が多く寄せられるという。オリジナルの文字や画像を入れたい場合はデータの作成が必要になるため、事前の相談が必要。

 「長男を産んだ後、家庭用の刺しゅうミシンで刺しゅう入りの子ども服を作り始めた時のワクワクした気持ちが忘れられない」と太田さん。「長男が大学に進学して家を出る時、『これからは一生続けられる好きな仕事をしてね。育ててくれてありがとう』と言ってくれた。何をしたいか考えた時にその記憶を思い出し、刺しゅうソーイングを一生の仕事にしようと決めた」と振り返る。

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