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函館の貸別荘がグッドデザイン賞受賞 築125年のレンガ倉庫を活用

1898(明治31)年に建てられたレンガ倉庫を改装した貸別荘「プレ・デ・ラ・メール」

1898(明治31)年に建てられたレンガ倉庫を改装した貸別荘「プレ・デ・ラ・メール」

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 函館の貸別荘「プレ・デ・ラ・メール」(函館市弁天町)が10月7日、「2022年度グッドデザイン賞」を受賞した。

内部は吹き抜けで、一部2階となる

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 函館発祥で、食品卸や倉庫業・不動産業などを営む「橋谷」(札幌市)が、「歴史ある建物に新たな役割を持たせ、函館西部地区の活性化につなげたい」と、1898(明治31)年に建てられた自社倉庫を改装した同施設。レンガ造りの外壁は建築当時の面影を残しつつ、内装は近代的な居住空間に一新し、2020年10月に開業した。フランス語で「海のそば」を意味する名称にふさわしく、内装のさまざまな箇所に「海」や「水」をイメージした装飾を取り入れた。

 一度に大人4人が宿泊でき、備え付けのキッチンで調理したり、ウッドデッキでバーベキューを楽しんだりすることも可能。コロナ禍でも家族やグループ単位で過ごせる施設として、人気を集めているという。

 同賞の審査員からは「地域の社会課題や特性、法規上の問題をクリアしつつ、それらを密度の高い空間デザインに適切に取りまとめ、地域に残る同種の空間資源のデザインのプロトタイプとしての役割を果たしている」との評価コメントが寄せられた。

 橋谷秀一社長は「今回の受賞は大変喜ばしく、観光都市函館の宿泊施設が地域の中でどのような使命をもつかを考える意義ある受賞と感じている。今後も函館市内で遊休不動産の活用を進め、地元の活性化を目指していきたい」と話す。

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