北斗市観光協会が行楽シーズンに合わせ、同協会公式サイトで体験観光の販売を始めた。市内の桜名所をタクシーで巡るプランや地元ガイドの案内で桜並木を歩くプランなど、桜にちなんだ体験観光を中心に販売している。
北海道新幹線の新函館北斗駅を擁する「北海道の陸の玄関口」である利点を生かし、函館・道南圏のリピーターに向けて同市ならではの体験を提供する狙い。電動アシスト自転車で市内を巡るプランや、桜の下でヨガを楽しむプランなども用意した。
「有名な観光名所や施設は決して多くないが、そこにいる『人』も素晴らしい観光資源。コロナ禍を経て、改めて人と人とのつながりが見直される時代。地元の人と仲良くなり、その人に会うためにまた行きたくなるような体験を提供できたら」と同協会主任の齊藤亮さん。今後、農業体験やテントサウナなど、地元事業者が提供できるさまざまな体験をツアー化し、順次、協会が窓口になって販売していく予定。
現在は日帰りツアーのみの販売だが、年度内には宿泊プランの販売も始める。寝台特急「北斗星」の客車を活用した宿泊施設「北斗星スクエア」への宿泊を組み込んだプランなどを計画しており、モデルコースを基本に、利用者の要望に応じて内容を組み立てるセミオーダーメード方式になる見込みだという。