デジタル技術を活用したものづくりに取り組む個人や団体、企業などが集まり、「自分が楽しむこと」を前提に制作した作品の展示と発表を行うイベント「NT HAKODATE」が4月29日、函館市地域交流まちづくりセンター(函館市末広町)で開催される。
道南ITコミュニティ「はこだてIKA」と函館市の共催。「NT」とは、ニコニコ動画のハッシュタグ「#ニコニコ技術部(Nico-Tech)」にルーツを持つ交流会。現在は「何か作ってみた」の略称としても用いられ、全国各地で「NT」を冠した展示交流会が開催されている。
初開催となる「NT HAKODATE」には、道外から参加の8組を含む全31組が出展する予定。電子工作、装置、アプリ、ゲーム、3Dプリンターやレーザーカッターを使った作品、自動車(マイクロカー)やロボットまで、幅広い作品を間近に見ることができる。
「実物を間近に見て手に取ったり、制作者本人と対話したりできるのが一番の面白さ」と運営メンバーの片桐宗一さん。マイクロカーを出品する山本宗隆さんも「展示会で面白そうな作品に出合ったことがきっかけで、ものづくりを始める人が多い。函館のものづくりについて情報発信できる機会なので、これを機に波紋が広がり、新たなものづくり仲間が増えるのでは」と期待を込める。
「はこだてIKA」副代表の中村拓也さんは「地域の宝は目に見えた方がいい。函館にはさまざまな技術を持つ人がいて、ものづくりや創作活動が楽しめる街であることを発信したい。何か作ってみたいけれど何をしていいか分からないと思っている人にこそ足を運んでもらえたら」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~16時。入場無料。