映画「おいしい給食Road to イカメシ」の先行上映と舞台あいさつが5月18日、シネマ太陽函館(函館市松風町)で行われた。会場には、主演の市原隼人さんとプロデューサーの岩淵規さんが駆け付けた。
給食をこよなく愛する中学教師、甘利田幸男(市原さん)と給食マニアの生徒による「どちらが給食をおいしく食べるか」の対決を描く連続ドラマとして2019年に第1弾が放送された同作。昨年10月期に放送されたドラマ第3弾で函館に舞台を移し、甘利田とライバル生徒の粒來ケン(田澤泰粋さん)が「くじら汁」や「かに飯」など、地域の食文化に根差した給食をおいしく食べる様子を描いてきた。映画3作目となる今作では、甘利田が函館に赴任してから1年以上待ち続けていた「いかめし」がついに給食に登場し、給食を愛する者たちによる「頂上決戦」が繰り広げられる。
撮影前日に生徒役の子どもたちや監督・スタッフと一緒に函館山山頂に行き、「こんなに子どもたちを笑顔にしてくれる函館って本当に素晴らしいと思った」と函館の思い出を語った市原さん。「豊かな食と豊かな土地に囲まれた函館がなければ、第3弾は完成しなかった。函館をたまらなく好きになったし、食べ尽くしたい。次の休みができたら、プライベートで必ず函館に来て、たくさん食べまくりたい」と話した。
岩淵さんは、「甘利田が大雪原を走るシーンは雪がなくて撮れなかった」としつつ、「それ以外は函館で撮影できて、この企画が大きくなった。函館でやって良かった」と撮影時を振り返った。
「滑稽(こっけい)な姿を見せても、笑われても、恥ずかしい思いをしても、好きなものを好きと胸を張って人生を楽しむ。人生を謳歌(おうか)する甘利田先生を見ていただいて、人生の活力にしていただきたい」と作品に込めた思いを話した市原さん。「『おいしい給食』の新たな魅力を引き出してくれた函館には足を向けて寝れないし、感謝しきれない。これからも末長く『おいしい給食』、甘利田幸男をよろしくお願いします」と来場者に呼びかけた。
5月24日より全国公開。