函館最古の寺院として知られる「国華山 高龍寺」(函館市船見町)が新盆(7月盆)に合わせ、所蔵している地獄絵図の掛け軸を7月1日から20日までの期間限定で公開している。
生前に悪事を行った亡者が閻魔(えんま)大王の裁きを受けて地獄に送られ、さまざまな罰を受けるが最後には極楽へ救済される様子を描いた10幅の掛け軸。作者や来歴は不明だが、200年ほど前に描かれたとものと見られるという。本堂手前の廊下に展示しており、自由に寺に入って見学できる。
永井正人住職は「昔の人が感じていたような『怖いこと』に触れる機会が少なくなっている現代だからこそ、地獄絵図のシンプルな怖さをきっかけに、善悪について考えるきっかけにしてもらえたら」と観覧を呼びかける。
公開時間は8時ごろ~16時。