函館に相次いで誕生した酒蔵とワイナリーを訪ね、食材の背景に触れながら函館の農畜産物や海の幸を味わうモニターツアーが9月8日~10日に催行される。
ツアー名は「Hakodate Nature Gastronomy ~まだ知らない函館の恵みをあじわう特別な大人旅~」。さとゆめ(東京都千代田区)が函館市の委託を受けて実施する。
市内では2021年に酒蔵「五稜乃蔵(ごりょうのくら)」(函館市亀尾町)が誕生したほか、フランスの名門ワイナリーが手がける「ド・モンティーユ&北海道ワイナリー」(桔梗町)が年内にグランドオープンを迎える予定。市はこうした動きを踏まえ、有識者や農業関係団体で構成する「グリーン・ツーリズム推進会議」を設立。農村地域のまだあまり知られていない素材と、日本酒やワインといった新たな魅力をかけ合わせることで新たな旅の楽しみ方を提案しようと取り組んできた。
今回はグリーン・ツーリズム推進の一環として、これまで知られてきた魅力とは少し異なる「これからもっと知られていくべき函館」に触れ、新たな過ごし方・巡り方を楽しむ2泊3日のツアーを企画した。
1日目は稲穂が輝く田んぼを前に、いずれも函館産の炊きたてごはん、天然エゾシカ、五稜乃蔵の日本酒、イカの塩辛などを味わう。続いて五稜乃蔵を訪ね、杜氏(とうじ)の案内で酒蔵を見学。甘酒作りも体験する。夕食は、市内のフレンチレストランで函館の食材をふんだんに使った料理を楽しむ。
2日目は、函館産アスパラガスの高級ブランド「海の神」生産者から話を聞き、収穫体験を行う。続いて「ド・モンティーユ&北海道ワイナリー」を訪ね、ワイン専門家と語らいながらのテイスティングやブドウ畑でのランチボックスを楽しむ。夕食は、沈みゆく夕日をワイナリーから眺めながら、函館の地物野菜や海の恵みをワインと共に味わう。3日目は、函館郊外の汐泊(しおどまり)川でカヌーによる川下りを体験する。
旅行代金は1人8万円。2人で参加の場合は15万円。函館空港で集合・解散のため、自宅から空港までの交通費は別途自己負担。8月21日17時まで、ネットで予約を受け付ける。定員は10人で、応募多数の場合は抽選。