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函館・中島廉売にたこ焼き店 商店街での手伝いで「子どもは無料」

子どもにたこ焼きを無料で提供する店を開いた加川さん

子どもにたこ焼きを無料で提供する店を開いた加川さん

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 函館の商店街「中島廉売」(函館市中島町)の店で手伝いをした子どもに無料でたこ焼きを提供する店「みんたこ」が11月26日、オープンした。

中島廉売の空き店舗を改装した「みんたこ」

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 中学生以下が対象。理髪店や青果店など中島廉売の協力店を訪ね、簡単な手伝いを行うと、たこ焼き5個入り1パックと交換できる「みんたこチケット」がもらえる。もらったたこ焼きは、店向かいにある「中島れんばいふれあいセンター」内で食べられる。

 「子どもたちのコミュニケーションの場を作り、居場所を提供すること。併せて、中島廉売がにぎわうきっかけを創出することが目的」と店主の加川尊規さん。これまでも、生まれ育った函館に何か恩返ししたいとの思いから、いつも遊んでいた中島廉売を舞台に子ども向けイベントを自ら企画し、実現させてきた。さらに新たな取り組みを探していた時、大阪に「子どもは無料のたこ焼き店」があることを知り、連絡を取って同じ仕組みの店を開く許可を得た。

 子どもたちにたこ焼きを無料で提供する費用は同店が負担するが、取り組みを継続するため、個人や企業の公式サポーター制度「みんたー」を設ける。個人サポーターは「note」のサブスクリプション機能を利用し、月額100円~1,000円を支援する。店内に募金箱も設ける。企業サポーターは広告宣伝費として年間3万円を支払う。サポーターとなった個人・企業は、「公式みんたー」として名前または企業名を店内に掲出。企業サポーターは公式サイトにも掲載する。最大で1日40人までの無料提供を目指しており、「企業サポーターが60社あれば毎日40人に無料提供しても店が存続できる計算」と加川さん。オープン初日には、子ども18人にたこ焼きを無料で提供した。

 一般客には5個300円で販売する。「王道ソースマヨ」「極(きわみ)ごま油」「たらマヨ」の3種。あごだしと液体昆布だし「極UMAMI美人」を使った生地を使い、「外側はカリッと、中はフワッとした食感」に焼き上げる。

 今後は協力店をさらに増やし、商店街のさまざまな店を子どもたちが訪ねるきっかけを作りたい考え。店が軌道に乗り、後継者が見つかれば、「同じシステムを用いた飲食店やカフェスペースなどを作り、子どもたちのコミュニケーションの場を増やしていきたい」と加川さん。「全道各地にも展開したい」と夢を描く。

 営業時間は13時~18時。「みんたこチケット」の交換は16時45分まで。日曜・祝日定休。

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