ガラスの販売・施工などを行う大竹商店(函館市昭和)がこのほど、飛沫(ひまつ)予防用の「透明プラスチックシールド」の販売を始めた。
透明度の高いプラスチックシートの下部におもりがついており、カウンターやテーブルの上などに立てて使う。下部には書類などをやり取りするための開口部がある。飲食店の客席に置いて客同士の飛沫を防止する使い方も想定する。
新型コロナウイルス対策として透明のビニールシートをカーテン状に掛ける店などが増えているが、担当者によれば、「(現場から)透明度が高くないので遠くが見えにくい」「あくまでも間に合わせでしかなく、見た目が良くない」などの声が上がっているという。一方、シールドとして使うための透明アクリル板の需要が高まっており、全国的に手に入りにくくなっている現状もあった。
そこで、透明アクリル板ではなく薄いプラスチック板を使い、さらにできるだけシンプルな構造として低価格に抑えた。軽く置くだけで使えるので工事は不要。幅67センチ、高さ56センチの標準タイプで1台5,500円。幅70センチと90センチのタイプもある。高さは67センチまで延ばして作ることが可能。
レジなどの前に垂らして使う「飛沫予防幕」もこれと同じ透明プラスチック板で製作した。最も大きい縦67センチ・横120センチのタイプ(1枚4,510円)でも1枚約200グラムと軽量のため特別な工事は不要で、自分で天井に市販の吊り具を取り付けるだけで使える。従来使われているビニールシートよりもクリアな視界が確保でき、万が一落下しても軽いため客にけがをさせる心配が少ない利点もあるという。
担当者は「当社は資材販売を中心としているためエンドユーザー向けの販売を行う機会が少なかったが、少しでも当社の強みを生かして皆さんの役に立つことができれば」と利用を呼び掛ける。