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函館・北斗の「コープさっぽろ」で五稜郭地区の飲食店の弁当販売が好評

コープさっぽろの店頭で五稜郭地区の飲食店の弁当を手売りしている

コープさっぽろの店頭で五稜郭地区の飲食店の弁当を手売りしている

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 五稜郭バル実行委員会が函館・北斗両市内の「コープさっぽろ」一部店舗で実施している弁当販売が好評だ。

飲食店の味を家庭で手軽に食べられるとあって、毎回あっという間に完売しているという

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 飲食店経営者らで構成する同委員会は、マップとチケットを手に五稜郭地区の飲食店を巡る飲み歩きイベント「五稜郭バル」の企画・運営を担う団体。4月中旬、埼玉県のスーパーが近隣の飲食店の弁当を委託販売しているネットニュースを目にしたメンバーが、函館でも実現したいと発案した。

 ところがこれまで委員会としても飲食店としてもスーパーとの接点が全く無かったため、複数のスーパーに野菜を卸している高坂農園(北斗市)代表の高坂重勝さんに相談。高坂さんの仲立ちでコープさっぽろでの弁当販売が決まった。

 コープの配慮により、掛け売りになってしまう委託販売ではなく、その場で現金を回収できる手売り方式を採用。そこで同委員会は、1日当たりの場所代と売り上げの10~15%の手数料を払うことを提案したが、コープは逆に「場所代も手数料も一切不要」という破格の条件を提示したという。

 コープさっぽろ函館地区本部長の外崎善隆さんは「話を聞いて、飲食店の大変な状況がひしひしと伝わってきた。生活協同組合なので、困った時はお互い様。むしろ、地元と協働できる良い話を頂いたと思った」と、その理由を明かす。

 5月15日に始めた店頭での販売は好調で、70~80食程度用意した弁当が30分以内に完売してしまうことがほとんど。実行委員会の佐藤将道さんは「売り子が弁当を並べているうちにどんどん行列ができるほどで、反響の大きさに驚いている。店頭販売を始めてからも、店内放送で呼び掛けたり職員さんが買ってくれたりと協力してくれるコープさっぽろにも深く感謝している」と感慨深げに話す。

 外崎さんも「飲食店の弁当販売を始めたら弁当売り場の売り上げが減るかといえば決して減っていない。組合員さんにも『困った時はみんなで盛り上げたい』との気持ちが根付いているのだと思う。一時休業や破綻などさまざまな影響が出ている中、スーパーは幸いにも営業できているので、今後も我々ができることで地域を応援していきたい」と力を込める。

 実行委員会は他のスーパーチェーンとも交渉を進めており、今後コープさっぽろ以外のスーパーにも同様の取り組みが広がる可能性がある。併せて、スーパーでの弁当販売を希望する五稜郭地区の飲食店からの申し込みも受け付けている。

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