函館の冬を彩るイルミネーションイベントが11月29日から順次スタートする。金森赤レンガ倉庫群前の海上には「2020はこだてクリスマスファンタジー」の巨大クリスマスツリーが姿を現し、12月1日の開幕を前に、ひと足早く市民や観光客を喜ばせている。
道南杉を使ったフレームと漁り火をイメージした明かりが印象的な「函館駅前広場イルミネーション」(昨年の様子)
クリスマスファンタジーは例年、函館の姉妹都市であるカナダ・ハリファクス市から贈られるモミの木を使っているが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で開催の見通しが不透明だったことから、道産のトドマツを使うことに。約15万球のイルミネーションを飾り付け、27日に台船で海上輸送して赤レンガ倉庫前の岸壁に固定した。30日に試験点灯し、開幕に備える。
点灯時間は16時30分~17時45分と18時~22時。初日のみ18時から点灯する。毎日18時の点灯と同時に花火を打ち上げるほか、18時30分、19時30分、20時30分から約15分間、「プレミアムレッドツリー」と題してツリーを赤一色で点灯する。感染症拡大防止の観点から、点灯式を含むステージイベントとスープバーの出店などの行事は取りやめる。12月25日まで。
五稜郭の堀の内周約1.8キロを約2000個の電球でライトアップする「五稜星(ほし)の夢」は11月29日にスタート。2月28日まで毎日、日没から20時まで点灯する。初日は16時45分から花火を打ち上げる。
開港通り、二十間坂、八幡坂の「はこだてイルミネーション」と函館駅前の「函館駅前広場イルミネーション」、湯の川温泉の足湯「湯巡り舞台」を中心とした「湯の川冬の灯(あか)り」も例年通り、12月1日から点灯する。
今年は新たに、はこだてグリーンプラザに全長25メートルの光のトンネルを設ける「はこだてグリーンプラザ・光のトンネル」も同日から展開。点灯時間はいずれも日没~22時で、開催は2月28日まで(二十間坂と八幡坂のみ3月31日まで)。