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道南いさりび鉄道沿線で「はこだてトリエンナーレ」 駅・車両も会場に

函館市地域交流まちづくりセンターにある、すずきさやかさんの「おふくろう」

函館市地域交流まちづくりセンターにある、すずきさやかさんの「おふくろう」

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 「はこだてトリエンナーレ みなみ北海道を旅する芸術祭」が6月28日、開幕した。

ギャラリー三日月は蔵の1階と2階でアートの展示を行っている

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 イベントの前身は、2009年に函館開港150周年を記念して行われた「アートフェス・ハコトリ」。その3年後の2012年に「第2回ハコダテトリエンナーレ」が、北海道新幹線と道南いさりび鉄道の開業日に合わせて2016年3月に「はこだて十人十色 トレインナーレ」が開催された。

 今回のテーマは「旅」。鉄道が開通し、北海道の旅を見直す意味も含まれている。開催までの準備期間には2年かかった。道南いさりび鉄道沿線の3つの市・町内(函館、北斗、木古内)と、駅や車両内など16カ所を会場にしている。会場は、「アートとともに人と出会える場所、終わっても再訪できる、魅力のある場所を選んでいる」という。コーディネーターの紀あささんは「一人一人、それぞれの楽しみ方をしてほしい。1カ所に集まる祭りもあるが、自分なりのルートで楽しめるのはこのイベントならでは。じわっと心に残る旅にしてほしい」と話す。

 イベントに協力している道南いさりび鉄道安全企画室長の敷村さんは「JRから引き継いだ道南いさりび鉄道は予算的に余計な事ができない状況。お金をかけないで日本一貧乏な観光列車を走らせるなど、工夫やアイデアを駆使して事業を展開してきた。その中で、コーディネーターからアートワークをやりましょうと声掛けいただいたときには、果たしてできるのかどうか分からなかったが、地に足をつけた状態で無理なく車両提供の仕掛けを作り、試行錯誤しながら今までになかったイベントを作ることができた。会社としてメリットやデメリット、管理をどうするかなど、議論をすることも多かったが、ここでしかできない、オンリーワンの内容に仕上がった。ふと感じる独特の出会いや会話を体感して楽しんでほしい」と呼び掛ける。

 イベントには道内外から約30人の作家が参加。一部イベントを除いて入場無料。会場によって営業時間や定休日が異なる。7月21日まで。

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