函館近海の魚などを展示する「函館朝市ミニ水族館」に2月1日、道南の冬の味覚として親しまれているゴッコ(ホテイウオ)が加わった。
函館朝市えきに市場活いか釣堀ひろばにある「函館朝市ミニ水族館」
2019年7月にスタートした函館朝市ミニ水族館は、函館朝市「えきに市場活いか釣掘ひろば」に水槽を設置し、函館近海に生息する身近な魚や海の生き物などを集めて函館の海を再現する取り組み。日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、海に関連した子ども向け講座などを実施するはこだて海の教室実行委員会が運営する。
今回は「冬の函館近海の魚」をテーマに、展示する魚の入れ替えを実施。冬の食材として市民になじみ深い半面、生きた姿を目にできる機会がほとんどないゴッコを新たな展示の目玉に据えた。2月28日まで、南茅部地区の海から運ばれてきたゴッコが丸々とした体で泳ぐ様子や、吸盤状の腹びれで体をガラス面に密着させる姿などが間近で観察できる。
ゴッコのほか、アブラコ(アイナメ)やガヤ(エゾメバル)など9種類の函館近海の冬の魚を水槽に展示。エゾアワビ、ナマコなどの海の生き物も4種類展示する。同実行委員会事務局の阪口あき子さんは「子どもたちや市民の皆さんにとって、地元の海に興味を持つきっかけになればうれしい。ミニ水族館見学後は、函館朝市で海の恵みも味わってもらえたら」と呼び掛ける。
観覧時間は7時~14時。観覧無料。