函館マラソン大会実行委員会が4月23日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて7月4日に予定していた同大会を中止すると発表した。
2016(平成28)年に始まった函館マラソンは、海と函館山、赤レンガ倉庫群など函館ならではの景色を眺めながらレースが楽しめる大会として人気があり、例年フルマラソンとハーフマラソンを合わせて約8000人が参加する。
5回目となるはずだった昨年は、感染症拡大に伴う緊急事態宣言発令を受けて中止とした。実行委員会は今年こそ開催を実現させようと、スタート時やトイレ使用時、フィニッシュ後のランナーを対象とした飲食物の振る舞いなど、あらゆる場面で密を避けて感染リスクを低減させる運営方法を模索してきたが、3月下旬の緊急事態宣言解除後に再び感染が拡大し始め、政府は東京都や大阪府を含む4都府県を対象に今月25日から緊急事態宣言を発令。同委員会は「首都圏をはじめ47都道府県から参加がある大会を開催することは困難」として、2年続けての中止を決めた。
参加費の返金はしないが、来年の大会に無料で出走できる権利を付与する。来年参加できない人には、記念品やオリジナルタオルなどを送付する予定。