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函館で50年愛される焼き菓子「パイまん」に新味「北海道メロン」登場

赤肉メロンの果汁を混ぜた白あんをパイ生地で包んだ焼き菓子「函館銘菓パイまん 北海道メロン」

赤肉メロンの果汁を混ぜた白あんをパイ生地で包んだ焼き菓子「函館銘菓パイまん 北海道メロン」

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 和洋菓子の製造・販売を手掛ける吉田食品(函館市西桔梗町)が5月1日、新商品「函館銘菓パイまん 北海道メロン」を発売した。

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 同社の先代社長が50年ほど前に考案した「パイまん」は、北海道産小豆で作る粒あんをパイ生地で包んだ焼き菓子。粒あんにクルミを加えて香ばしく仕上げたのが特徴で、今なお同社の焼き菓子で一番の人気を誇る。

 「パイまん 北海道メロン」は、夏に向けた新商品の構想を練っていた現社長の吉田貴之さんが、北海道を代表する夏の味覚として赤肉メロンに着目したことから生まれた。直販店「和創菓ひとひら」で販売しているフルーツ大福の製造過程で出る赤肉メロンの切れ端を活用して試作を重ね、道産の白手亡豆で作った白あんにメロン果汁を混ぜた「メロンあん」を完成させた。

 道内コンビニ最大手「セイコーマート」を展開するセコマ(札幌市)に菓子を納入している縁で、規格外メロンの活用に取り組むセコマグループの工場で搾汁したメロン果汁の供給を受けられることに。「北海道で菓子製造に携わっていても、メロン果汁を安定して調達するのは困難。果汁をふんだんに使うことができたおかげで、香料に頼らずに自然なメロンの香りと風味が感じられる菓子に仕上がった」と吉田さん。その特徴を分かりやすく消費者に伝えるため、パッケージも「北海道メロン」の文字とイラストを前面に押し出すデザインとした。

 市内での価格は1個162円。「和創菓ひとひら」のほか、スーパー魚長各店、その他市内の一部スーパーと、「ひとひら」オンラインショップなどで販売する。6月7日からは全道のセイコーマート店頭にも並ぶ。吉田さんは「今は難しいが、いずれは旅行者の皆さんにも手に取ってもらえたら。北海道で買ったあのお菓子をまた食べたい、と言われるような、長く愛される商品に育てていきたい」と話す。

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