函館アリーナ(函館市湯川町)で7月27日、「はこだて エコフェスタ2019」が開催された。函館市によると約4800人が訪れたという。
今年で30回目となる同イベント。開始当初は「リサイクル」を中心に展開していたが、時代の影響もあり最近は「エコ」をキーワードにしている。会場中央ではフリーマーケットを開き、訪れた人たちが所狭しと並ぶ品物を手に取り値段を聞いたり価格交渉を行ったりしていた。
会場では、企業のエコ活動に関する展示や子ども向けの実演コーナーなどのブースも設置。中でも日本財団「海と日本プロジェクト」の活動の一環として展開されている「北海道530(ゴミゼロ)プロジェクト大作戦!」のブースでは、道内5カ所で行ったゴミ拾い活動の詳細について報告するパネルを展示。そのうちの1か所である函館湯浜町漁港協の砂浜で行った回では、ガラス・陶器製品や缶など金属製品、ペットボトルなどプラスチック製品などが見つかった。「北海道530(ゴミゼロ)プロジェクト大作戦!」を行っている北海道放送の武田さんは「函館市役所の人や廃棄物処理に携わる人たちが足を止めて見てくれている。会場にブースを出している企業の人からは、今後一緒に取り組みができないか、という相談もあり、手応えを感じている」と話す。
主催した函館市環境部環境推進課の中村さんは「環境問題は少し難しそうなイメージを持たれがちだが、子ども向けに用意した仮面ライダージオウのキャラクターショーをきっかけに、会場に足を運んでもらい、ついでに環境問題に関するブースに立ち寄ってもらうことで関心を持ってもらえれば」と期待を寄せる。