ネスレ日本(神戸市)と「みなとく」(東京都港区)が6月17日、冷蔵機能付き無人販売機「食品ロス削減ボックス」を函館市含む全国5カ所に設置した。
ネスレ日本によると、食品業界では製造から一定期間が経過した製品は賞味期限内でも通常の流通ルートに出荷できないとする商慣習があり、中にはまだ食べられるのに廃棄される物もあるという。「食品ロス削減ボックス」は、割安な価格で消費者に直接販売することで廃棄される製品を少しでも減らそうとの思いから導入した。
函館では、JR函館駅前にある複合ビル「キラリス函館」(函館市若松町)1階に同ボックスを設置した。商品購入の際は「fuubo(フーボ)」専用サイトから購入したい物を選び、グーグルペイ、アマゾンペイ、ショップペイのいずれかで決済する。販売機前面のQRコードを読み込み、メールで届くパスワードを入力することで扉が開き商品を取り出せる。
賞味期限1カ月前まで(容量が多い製品は2カ月前まで)の製品を販売する予定といい、現在は、キットカット、ボトルコーヒー、粉末タイプのラテなど8種類を1割引きから最大半額程度で販売している。商品や価格は状況によって変動する。
函館市以外の設置場所は、新宿郵便局(東京都新宿区)、ネスカフェ原宿(同渋谷区)、JRゲートタワー(名古屋市)、中国電力本社(広島市)。