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江差町「五勝手屋本舗」の試作品がSNSで話題に 青竹使った丸羊かん

竹入り水羊かんの試作品と、通常の丸缶羊かん(写真提供=五勝手屋本舗)

竹入り水羊かんの試作品と、通常の丸缶羊かん(写真提供=五勝手屋本舗)

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 1870(明治3)年創業の老舗和菓子店「五勝手屋(ごかってや)本舗」(北海道江差町)が6月14日、投稿したツイートがSNSで話題を集めている。

ツイッターに投稿した、竹入り水羊かんの試作品(写真提供=五勝手屋本舗)

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 紙の筒に入った羊かんを下から押し出して食べる「丸缶羊かん」で知られる同店。「試作中」と一言だけ書かれた同ツイートは、口元まで水羊かんを充てんした竹筒を机の上に3本立てた写真と共に投稿された。同店が青竹を使った羊かんを販売したことはこれまでなく、同ツイートには「おいしそうですね」「本物の竹なのかな?」などの声が寄せられた。現在、80以上のリツイート、500以上のいいねが集まっている。

 ツイートを投稿したのは、同店の小笠原敏文社長。「京都風の水羊かんを作ってみたいと考え、製菓用の青竹で試作していた。菓子作りの過程や、作り手が感じている面白さを知ってもらえたらと思い、開発段階の写真を載せた」と話す。

 「北前船の寄港地だった江差は『日本海回り』の文化圏として京都とつながりがあり、あこがれもある。当店の丸缶羊かんも、京都に多い竹入り水羊かんを基に考案されたと伝わっている。和菓子の伝統をどうしたら現代に伝えられるか、原点回帰のつもりで試作した」とも。

 反響の大きさについて、「丸缶羊かんとの共通性に着目した人、涼しげで夏らしいと感じてくれた人、アニメキャラクターを連想した人など、さまざまな角度から商品に注目が集まったのでは」と小笠原さん。「いくつか課題はあるが、商品化を前向きに検討したい」と意欲を見せる。

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