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函館圏で広がり見せる「クリームたっぷり系スイーツ」 マリトッツォなどSNS映えがポイントに

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生クリームやホイップクリームを多く使った「SNS映え」するスイーツが函館圏で広がりを見せている。

 和菓子店「和創菓ひとひら」(函館市西桔梗)は、パン生地に生クリームを挟んだイタリアの伝統菓子「マリトッツォ」を独自にアレンジ。どら焼き風の皮でクリームを挟んだ「どらマリトッツォ」(1個432円)として5月下旬に販売を始めた。


どら焼き風の皮でクリームを挟んだ「どらマリトッツォ」

生地には食物繊維とミネラルが豊富な小麦ブランと甘味料のエリスリトールを使い、生クリームにもエリスリトールを加えることで糖質を抑えた。中には少量の小倉あんを入れ、和菓子店ならではの菓子に仕上げた。販売初日から毎日完売するほどの人気ぶりで、吉田貴之社長は「外出自粛が続く中、カロリーを気にせず自宅でおいしい菓子を楽しんでもらえたらと考案した。SNSでの反響の大きさに驚いている」と話す。

 道の駅「なないろ・ななえ」(七飯町峠下)内で1日に営業を始めた洋菓子店「NANAIRO FACTORY(ナナイロ ファクトリー)」は、北海道産生クリームを口当たりの良いパン「ブリオッシュ」で挟んだマリトッツォ各種を販売。リキュールを使って生クリームにオレンジの香りを付け、洋菓子らしさを演出した。


北海道産生クリームを口当たりの良いブリオッシュで挟んだ「マリトッツォ」

 生クリームだけを挟んだ「プレーン」(同=300円)のほか、「いちご」「ティラミス」(以上、同380円)など4種類をそろえた。佐々木善史常務は「成形時の形状を保ちつつ、柔らかくて滑らかな食感が生まれるように生クリームの固さを調整している。店名にちなみ、いずれは7種類まで増やしたい」と話す。

 温泉ホテル「笑(えみ)函館屋」(湯川町)は6日から、ホイップクリームとバナナをパンケーキで挟んだ「えみトッツォ」(1個=200円)を13時~15時のカフェタイム限定で提供。宿泊客以外も注文でき、カフェタイム利用者は日帰り入浴が500円で利用できることもあり、SNSで話題を集めている。


パンケーキでホイップクリームとバナナを挟んだ「えみトッツォ」

 植澤大作支配人は「憩いの場を探している市民に皆さんに利用してもらえたらとカフェ営業を始めた。サラリーマンを含め男性客も多く、皆さんから好評を頂いている」と話す。

 キッチンカーを運営する「てつまるケータリング函館」は、ホイップクリームをワッフルでサンドした「韓国ワッフル」各種を2020年10月から販売している。現地の味に近付けるため、韓国の屋台で多く使われている米国企業の焼き器を取り寄せ、サクサクとした軽い食感のワッフルを現場で焼き上げる。ホイップクリームは糖分を通常の半分ほどに抑え、チョコソースやストロベリーソースで味に変化を与えることで、飽きずに食べられるようにした。


サクサクしたワッフル生地でホイップクリームをサンドした「韓国ワッフル」

 口を大きく開けても届かないほどの厚さに盛り付けたクリームのインパクトが大きく、商品の写真をSNSに投稿する人が多い。店主の明上哲之さんは「クリームの量が多いので、2度に分けて食べる人もいる。買ってすぐのワッフルはサクサクしているが、少し時間を置くとしっとりした生地に変化するので、味わいの違いを楽しんでほしい」と話す。

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