食べる

函館・五島軒が「あわびカレー」 北海道福島町の完全陸上養殖アワビで

「北海道福島町あわびカレー」盛り付けイメージ

「北海道福島町あわびカレー」盛り付けイメージ

  • 182

  •  

 1879(明治12)年創業の老舗レストラン「五島軒」(函館市末広町)と北海道福島町の一般社団法人「福島町まちづくり工房」が7月1日、同町特産の陸上養殖アワビ(エゾアワビ)を使ったレトルト商品「北海道福島町あわびカレー」の販売を始める。

「北海道福島町あわびカレー」パッケージ

[広告]

 福島町は1998(平成10)年から国内でも珍しいアワビの完全陸上養殖に取り組み、本年度から年間6万個の出荷体制を整えた。鳴海清春福島町長によれば、「天候や季節に左右されず、欲しい時にいつでも供給できる通年出荷ができるのが最大の利点」で、現在は急速冷凍した真空パック詰めで販売するほか、活貝としても出荷している。

 「北海道福島町あわびカレー」は、アワビのさらなる活用法を模索していた「福島町まちづくり工房」の平野松寿代表理事が、町内の高齢者から聞いた「昔はカレーにアワビを入れていた」との話をヒントに発案。「100年近く前には町内でアワビ入りカレーが食文化として定着していたと推察される。函館ではそのころ、既に五島軒がカレーを提供しており、当時の福島町もその影響を受けていたのでは」と平野さん。「アワビが高級品となった今では廃れてしまった地域の食文化をもう一度復活させたい」と五島軒に協力を仰ぎ、コラボレーションが実現した。

 完成したあわびカレーは、五島軒伝統のカレーソースにアワビを丸ごと2個入れ、ぜいたくさを演出。五島軒の若山豪専務は「ビーフブイヨンにアワビから出たうま味が溶け込み、深いコクが感じられる製品に仕上がった。柔らかさと独特の歯応えを併せ持つアワビの食感を楽しんでほしい」と胸を張る。パッケージは、まちづくり工房が運航する「岩部クルーズ」で見ることができる海上洞窟「青の洞窟」をモチーフに、アワビの殻で作る螺鈿(らでん)のイメージで北海道を描いた。

 価格は1個(180グラム)=1,404円で、五島軒がこれまでに販売したレトルトカレーの中で最も高額な商品となる。若山直社長は「全国の人気レトルトカレーの中には2,000円前後の商品もある。アワビが丸ごと2個入った『あわびカレー』は、ここぞという時の贈答品や大切な人への土産などに最適な商品として育っていくはず」と自信を見せる。

 6月10日に開業した「北海道どさんこプラザ羽田空港店」で先行販売しており、7月1日以降、道の駅「横綱の里ふくしま」、岩部クルーズの受け付けとオンラインストア、福島町ふるさと納税、五島軒の各売店で取り扱う。五島軒では今後、店内メニューとして同町のアワビを使ったカレーやその他の料理を提供する予定。鳴海町長は「『あわびカレー』を地域の食文化として全国に発信していくとともに、エゾアワビといえば福島町と言われるように今後も事業展開を進めていきたい」と意欲を見せる。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース