和洋菓子の製造販売を手掛ける「はこだて柳屋」(函館市万代町)が7月2日、地元産の日本酒と酒かすを使った焼き菓子「パウンド郷宝(ごっほう)」の販売を始める。
北海道七飯町の酒蔵「箱館醸蔵(はこだてじょうぞう)」で醸した「郷宝」の酒かすを生地に練り込んで焼き上げ、洋酒の代わりに郷宝の特別純米酒を使ったシロップを表面に塗って「香りとコクを加えた」パウンドケーキ。生地に練り込む酒かすの割合を変えながら試作を重ね、パウンドケーキ本来の味わいを損なわずに日本酒の香りや風味が最もよく感じられる配合や製法を追求したという。
同社の若杉隆之専務は「主役ではなく、地域のさまざまな食材の引き立て役を目指すという『郷宝』のコンセプトを聞いていたので、パウンドケーキも素材を引き立てつつ郷宝の香りが感じられるようなバランスに仕上げた」と話す。「SNSなどを通して感想を募り、さらに良いものを目指していきたい」とも。
価格は216円。本店とスーパー内の販売店で取り扱う。