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函館出身91歳の大道芸人ギリヤークさん、函館で2年ぶりの青空舞踊公演

函館で「念仏じょんがら」を踊るギリヤークさん(2019年8月)

函館で「念仏じょんがら」を踊るギリヤークさん(2019年8月)

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 函館生まれの大道芸人・ギリヤーク尼ヶ崎(本名=尼ヶ崎勝見)さんが8月21日、はこだてグリーンプラザ(函館市松風町)で大道芸を披露する。

ギリヤークさん、91歳の誕生日ケーキ前に「母さんと食べたい」

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 北海道での大道芸は2年ぶり。ギリヤークさんは例年夏、札幌や函館など北海道各地で踊っていたが、今年は感染症の影響で函館公演のみとなる。昨年は函館公演も含め道内の全公演が中止になったが、今年は函館のギリヤークさんの応援団が尽力し、踊る会場を用意できた。

 演目は津軽三味線の音色に合わせて舞う「じょんがら一代」、観客と和やかに踊る「よされ節」、供養の舞「念仏じょんがら」などを予定。「念仏じょんがら」は、若くして亡くなった妹のためにと生まれた演目だが、近年は亡き母や、震災などで亡くなった魂に向けて踊ってきた。函館公演では新型コロナなど病気で亡くなった人への思いも込める。

 8月19日が誕生日のギリヤークさんにとっては、91歳で迎える最初の公演となる。バースデーイブに東京の自宅でファンたちから祝福されたギリヤークさんは少年時代を振り返り、「菓子屋だった函館市若松町の実家で角兵衛獅子の大道芸を見たことが、大人になってから大道芸人になるきっかけとなった」と話し、「父も母ももういないし、多くの友達も亡くなったが、ふるさとの函館で踊りたい。これが最後になるかもしれないという覚悟で踊りたい」と決意を見せる。

 14時開演。観覧無料。予約不要。投げ銭歓迎。

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