テークアウト専門の弁当・総菜店「お持ち帰り専門店 こん堂」(函館市亀田本町、TEL 070-8426-8297)が10月10日、オープンする。
黒毛和牛の肥育から販売までを一貫して手掛ける「おぐにビーフ」(北斗市)の直営店で、9月に閉店した「おぐに牧場 和牛堂」の店長を務めてきた近藤剛さんが、同店の後を継ぐ形で開業する。和牛堂は、コロナ禍で全国的に和牛の需要が低迷していることに危機感を抱いたおぐにビーフの小国美仁社長が「地元の消費者に和牛の良さを発信したい」と開いたテークアウト専門店。近藤さんは約20年間の飲食業経験を生かし、固定メニューに加えて独自に考案したメニューを「店長のゲリラ飯」と名付けて販売するなど、同店で腕を振るってきた。
「チャンスがあれば、いずれは自分の店を持ちたいと考えていた」という近藤さん。和牛の需要が徐々に戻り始めたことで「今一度初心に帰って牛を育てることに専念したい」と考えた小国社長から店の譲渡を打診され、引き受けることに。小国社長と協議した結果、おぐにビーフ直営店としての営業を終了し、一部のメニューを引き継いだうえで近藤さん個人が経営するテークアウト専門店として再出発することを決めた。
「牛すじの和風煮込み」(850円)、「牛シチュー」(800円)、「煮込みハンバーグ」(980円)など、和牛堂で人気があったメニューを中心に、さまざまな煮込み料理を用意。「ビーフカレー」(700円)や予約限定の「焼き肉重」(1,500円~)も含め、引き続きおぐにビーフの黒毛和牛を使う。
「ゲリラ飯」として好評だった「オムライス」(650円~)は、レギュラーメニューに「昇格」。ビーフシチュー、トマトソース、クリームソースなど、和牛でだしを取った日替わりのソースと共に提供するという。和牛のほか、鶏肉を和牛のだしで仕込む「牛だし唐揚げ」(3個300円)をはじめ、鶏肉や豚肉を使った弁当・総菜類も用意する。
「10月5日のプレオープンには以前からの常連さんにたくさん来ていただき、期待の大きさを感じた」という近藤さん。「『おいしかった』の一言のために、毎日頑張っている。大げさかもしれないが、食を通して幸せを感じてもらえたら」と話す。
営業時間は10時~17時(売り切れ次第閉店)。日曜定休。最新情報はツイッターとインスタグラムで知らせる。今後、ラインでの予約受け付けも始める予定。