函館生まれの大道芸人・ギリヤーク尼ヶ崎(本名=尼ヶ崎勝見)さんが今月、津軽三味線奏者の二代目・高橋竹山さんと函館で初共演する。
このイベントは、5月に神奈川県横浜市で行われたギリヤークさんの公演の際に、新潟県から訪れた高橋さんが生演奏での踊りを提案したのがきっかけで実現。ギリヤークさん故郷である函館で行う運びとなった。
ギリヤークさんの大道芸演目「じょんがら一代」は、初代・高橋竹山が演奏した青森県民謡の「鯵ヶ沢甚句」の音で始まっている。「もし初代が生きていたら、チャンスがあれば一緒にやることもあったのだろうなと思いつつ、可能であれば私が」と伴奏を申し出た高橋さん。ギリヤークさんは「初代の竹山先生の音を聴いたとき、すぐに動きが付いてきた。旅をしている感じがあり、ピッタリの音楽。初代への恩返しになれば」と応えた。
函館あうん堂ホール(函館市松風町)で8月22日に開かれる高橋さんの演奏会(19時開演)にギリヤークさんがトークゲストで出演し、初代の思い出などを話す予定。2日後の24日のは、ギリヤークさんの青空舞踊公演(13時開演)に、高橋さんが三味線の演奏でゲスト出演を予定している。
初共演実現へ向け、高橋さんは「どんなことができるか探り合いになるところもあり、緊張もしているが、とても楽しみにしている」と期待を込める。
22日のチケットは、前売り=3,000円、当日=3,500円、高校生以下=1,500円。申し込みは藤吉さん(TEL 090-1389-0118)まで。24日は大門グリーンベルトでの開催となり入場無料。