函館市企業局交通部は11月17日、函館市電530号ベースキット(プラスチックモデル)の販売を始める。同時に、3月に発売された39号「箱館ハイカラ號(ごう)」ベースキットの塗装・組み立て済み完成品の取り扱いも始める。
いずれの製品も150分の1スケールで、鉄道模型メーカー「イメージングラボ浜松」(静岡県浜松市)が「エヌ小屋」ブランドで発売。各種模型の企画設計と製作を手掛ける「グレイスモデル」(函館市杉並町)が金型の設計を担当した。
530号は、1950(昭和25)年に製造された現役最古参の市電車両。レトロな外観と内装が函館のイメージにマッチすることから、映画やテレビ番組などの撮影に使われることも多い。「函館市電530号ベースキット」は同車両を忠実に再現した組み立て式のプラスチックモデルで、価格は3,300円。車番が転写できる「インレタ」が付く。
「箱館ハイカラ號ベースキット」完成品は、道内在住の技術者が市販の同キットを1個ずつ手作りで仕上げた製品。塗装も施しており、「工芸品レベルの完成度」だという。Nゲージ用の動力ユニットを装着しており、「箱館ハイカラ號」の焼き印を押した桐箱に入れて販売する。価格は3万5,000円。
いずれの商品も17日9時から、駒場乗車券販売所(駒場町)で販売する。販売元のイメージングラボ浜松によれば、今後、函館市内の土産物店などでも販売する予定だという。