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函館の持ち帰り弁当店・甚兵衛が「函館塩しゅうまい」 地元の食文化踏まえ商品化

函館の食文化を踏まえて考案された「函館塩しゅうまい」「函館塩ニラしゅうまい」

函館の食文化を踏まえて考案された「函館塩しゅうまい」「函館塩ニラしゅうまい」

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 函館市と北斗市に3店舗を展開する持ち帰り弁当専門店「甚兵衛」が10月下旬、函館の食文化を踏まえた新商品「函館塩しゅうまい」を発売した。

函館塩しゅうまいのポスターを指す甚兵衛のスタッフ

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 同店は近年、函館の食文化や食材にちなんだ弁当の開発に力を入れており、2月には塩ラーメンに代表される「塩味文化」を取り入れた新商品として「函館塩からあげ弁当」を発売した。今回は「函館塩シリーズ」第2弾として、これまで弁当の脇役的存在だったシューマイに着目。試作を重ね、豚ひき肉と玉ネギで作るあんに、函館・南茅部産の真昆布粉末と箱館醸蔵(北海道七飯町)の酒かすを使った塩だれを練り込む製法を考案した。広報担当の竹田亘さんによれば、「酒かすを使うことで肉が柔らかくなり、味に深みと奥行きが生まれた。昆布のうま味と塩味が肉の味わいをさらに引き立ててくれる」という。

 大きさは1個約40グラムの大粒サイズに設定。皮は西山製麺(札幌市)に特注し、大粒のあんを包める丈夫さと、滑らかな食感を生み出す薄さとを両立させた。竹田さんは「弁当の主役にふさわしいシューマイが完成した。食事にはもちろん、お酒のお供にも最適。しょうゆも添えているが、できれば何も付けずそのままの味わいを感じてもらえたら」と話す。塩しゅうまいに北海道知内町産のニラを加えた「函館塩ニラしゅうまい」も同時に発売し、味の違いを楽しめるようにした。

 「当店の『函館塩シリーズ』を、函館の塩文化を全国に発信する一翼を担う商品に育てたい」と竹田さん。「もし好評なら、ニラだけでなくさまざまな食材を取り入れたシューマイを開発していきたい」と展望を描く。

 価格は、「函館塩しゅうまいと函館塩からあげ弁当」=600円、「函館塩ニラしゅうまいと函館塩からあげ弁当」=620円。単品は、函館塩しゅうまい2個=160円、函館塩ニラしゅうまい2個=180円。いずれの商品も、七重浜店(北斗市)、中道店(函館市中道1)、湯川店(湯川3)の各店で販売する。営業時間は、七重浜店・中道店=10時~22時、湯川店=10時~21時。

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