配達専用スーパー「ウォルトマーケット函館本町店」(函館市本町)が1月27日、営業を始めた。
ウォルトマーケットは、一般消費者向けの店頭販売を行わない「ダークストア」と呼ばれる形態の店舗。アプリやウェブサイトで注文を受け付け、ウォルトの配達員が約30分で自宅や職場などに届ける。国内では昨年12月に札幌の2店舗からスタートし、函館は国内2都市目の出店となる。札幌では、市内3店舗目となる札幌麻生店が函館本町店と同時にオープンした。
ウォルトジャパン(東京都渋谷区)エクスパンションマネジャーの福井優貴さんは、函館への出店について、「北海道はウォルトとして優先順位が高い場所。立ち上げ以降順調に利用されており、リピーターも多い。中でも、函館は登録店、配達パートナー、顧客のバランスがとても良く、支持を得ているので、新規事業を始めやすい土壌があった」と、その背景を明かす。
取り扱う商品は、生鮮、青果、精肉、日配品などの食料品、飲料、日用品、ベビー用品、介護用品など約2000品目。注文が入り次第、店舗スタッフがピッキングを行い、店頭で配達員に手渡す。配達は主に軽貨物車両で行うが、夏季は自転車などを使うこともあるという。今後はアルコールの取り扱いも始めるほか、販売動向を踏まえて随時商品の追加や入れ替えなどを行う考え。
「体調が優れなかったり、天候が悪かったりして買い物に行きたくない時、家でやることがあって外に出られない日などは誰しもあるはず。アプリから注文すれば家事をしている間に買い物が終わるので、楽をしたい時に活用してほしい」と福井さん。広報担当の梶原純子さんも「注文して30分で届くので、受け取りまでの時間を拘束されることがほとんどなくなり、その後の予定が立てやすくなる」とメリットを強調する。
距離に応じた配達料と、合計注文金額の10%(上限300円)のサービス料がかる。配達料は、1キロ未満=50円、1~2キロ未満=150円、2~3キロ未満=250円、3~4キロ未満=350円、4キロ以上=450円。
「配達専用スーパーは、ある意味で都市部よりも地方都市にこそ必要とされるサービス。函館に必ず根付くと確信している」と福井さん。「函館を盛り上げつつ、経済を活性化させる一助になりたい。まずは一度利用して、便利さを体感してもらえたら」と呼び掛ける。
営業時間は10時~22時。