SNSで人気を集めている函館の柴犬「コウ」の日常とさまざまな表情を260枚の写真とコメントで紹介する書籍「柴犬コウちゃんの女子道入門」が2月22日、刊行された。
サンタクロースの衣装をまとって「はこだてクリスマスファンタジー」会場に現れたコウ
函館在住の愛犬家、井口省三郎さん夫妻が2011(平成23)年から飼育しているコウ。「持って生まれた愛くるしい顔や小さめサイズのボディー、ふわふわの毛並み、優しい性格が幸いし、多くの方々にかわいがっていただいている」と井口さん。家で見せるさまざまなしぐさや表情、函館の街並みや自然の風景の中にたたずむ姿などをSNSに投稿していたところ徐々に人気が集まるようになり、現在はインスタグラムで9万1000人、ツイッターで2万7000人のフォロワーを持つ。これまで、映画「草の響き」やネットCM、ドラマのエンディングなどで起用されたほか、全国ネットの情報番組や地元情報誌などで紹介されるなど、メディア出演も多い。
同書には、これまでSNSに載せた写真と初めて公開する写真の両方を収録。全ての写真に、コウの気持ちを代弁したせりふと井口さんのコメントのどちらかまたは両方を添えた。
同書をプロデュース・編集した、著述家・編集者の石黒謙吾さんは「井口さんはSNSに投稿する際のコメントがセンス抜群なので、それを生かした本にしたいと考えた。コウちゃんと井口さん双方の立場からのコメントを載せたことで犬と人間との関係性が浮き彫りになり、面白い本に仕上がった」と胸を張る。井口さんも「函館や旅先で撮った写真に加え、自宅で撮ったくだらない写真も収録した。この本を手にした人が、普段の生活の延長線上にあるほっこりした空気を感じたり、一瞬でもクスッと笑顔になったりしてもらえたら」と話す。
写真のほか、コウとの生活や飼い主の心情をつづったエッセー、コウにまつわる「家庭内専門用語」をユーモアたっぷりに解説する「コウ辞苑」など読み物のページも設けた。
A5判変型128ページで、価格は1,727円。書店の店頭とオンライン書店で取り扱う。