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森町・いなみ食品が「かまぼこ自動販売機」 揚げかまぼこを自宅で手軽に

いなみ食品工業の工場前に設置されたかまぼこ自動販売機

いなみ食品工業の工場前に設置されたかまぼこ自動販売機

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 かまぼこの製造販売を手掛ける「いなみ食品工業」の工場前に3月18日、同社のかまぼこ製品を扱う自動販売機が設置された。

ラインアップは7種類

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 自動販売機は冷凍販売専用で、7種類の商品を販売できる。現在のラインアップは、味付けしたイカのすり身に衣を付けて揚げた「イカコロッケ」5種とタコを使った「たこひじきコロッケ」、揚げていない「イカコロッケ」。それぞれ4~7枚入りで、価格は500円~600円。揚げていない商品は、自宅で揚げてできたての味が楽しめる。他の商品は揚げてから冷凍してあり、レンジで温めて食べる。

 同社は1955(昭和30)年にかまぼこ製造を始め、パック詰めしたかまぼこをスーパーなどに出荷しているほか、揚げたてのかまぼこを1枚から販売する「かまぼこ屋台フライデー」を毎週金曜日に開いている。長年、地域住民には知られた存在だったが、その場で揚げたかまぼこを販売する移動販売車「かまぼこ屋台フライカー」を2019年秋に導入し、函館市内をはじめ道南各地に出店するようになってからは、町外にもファンを増やしてきた。製造部長の稲見浩二さんは自動販売機導入の理由について、「当社のかまぼこをおいしいと言ってくれたり、ブログやSNSなどで発信してくれたりする皆さんのおかげで、以前に比べれば知名度が上がってきたと思うが、まだまだ知られていないのも事実。まずは一度食べていただくために、『ここに行けば必ず買える』という場所を提供したかった」と話す。

 販売品目は随時入れ替える予定で、今後は季節の食材を使った「天かま」などの販売を検討しているという。稲見さんは「買いたくても金曜日に来られなかったり、フライカーの出店とタイミングが合わなかったりしたお客さまもいたと思う。これからは24時間いつでも買えるので、札幌の帰りに森町を通るついでなど、いつでも気軽に立ち寄ってもらえたら」と呼び掛ける。

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