全道に適用されていたまん延防止等重点措置の解除に伴い、北海道が実施する旅行割引制度「どうみん割」と函館市が実施する宿泊料金割引制度「はこだて割」は、共に3月22日から新規の予約・販売を再開する。

　どうみん割とはこだて割はいずれも、新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ旅行需要の早期回復を図るため、自治体が宿泊料金などの一部を助成する制度。

　どうみん割は、道内在住者による北海道内のホテル・旅館などへの宿泊について、1泊5,000 円を上限に旅行代金を最大半額に割り引く。1人1泊3,000円以上の宿泊が対象。日帰り旅行商品も販売価格に応じて1人当たり1,000～5,000円を割り引き、旅行者が負担する代金を最大半額にする。1回当たりの上限は5連泊まで、同一施設の利用は1カ月に5泊まで。

　利用者には、1人 1 泊当たり2,000 円の「ほっかいどう応援クーポン」を配布。日帰り旅行商品の利用者にも、1人1旅行当たり2,000円分のクーポンを配布する。クーポン券は旅行期間中に限り、旅行先の飲食店や土産物店、小売店等などで使用できる。

　実施期間は3月22日～4月28日。宿泊の場合は4月29日チェックアウト分まで対象となる。22日正午から、各旅行会社と対象の宿泊施設などで予約を受け付ける。

　はこだて割は、函館市内のホテル・旅館などの宿泊料の最大半額を市が補助する制度。1人1泊3,000円以上の宿泊が対象で、1泊当たり最大1万円を割り引く。交通費を含む総額1万円以上のパッケージ旅行も、1泊当たり5,000円を定額で助成する。いずれも3連泊まで。まん延防止期間中は新規予約を函館市民のみに限定していたが、22日以降は国内全ての地域を対象として新規予約・販売を再開する。

　実施期間は3月31日までとされていたが、再開に当たり5月31日チェックイン分までに延長する。予算がなくなった場合はその時点で販売を終了する。国の「Go To トラベル」が再開された場合は併用できる。対象となる宿泊施設施設や旅行業者は「はこだて割」公式サイトに掲載し、申し込みも各施設や業者が直接受け付ける。どうみん割との併用はできない。

　どうみん割・はこだて割とも、割引を受けるには新型コロナウイルスのワクチン接種済証かPCR検査の陰性証明書の提示が必要となる。