函館のカフェダイニング「Cinema Kitchen(シネマキッチン) 映画の空気 函館」(函館市本町)で8月22日、映画上映会「シネマキッチンシアター vol.16」が開催される。
大型のスクリーンを常設し、映画にちなんだフードドリンクなどを日頃から提供している同店。飲食や小声での会話も楽しむことができる形式での上映会を月1回程度、開いている。
今回の上映作品は、戦時中に起きた対馬丸(つしままる)事件を題材にしたドキュメンタリー映画「満天の星」(2025年)で、上映日は対馬丸が沈没した日に当たる。
同作は、1944(昭和19)年8月22日、沖縄から九州へ向かっていた学童疎開船「対馬丸」が米軍の潜水艦に撃沈され、784人の子どもが亡くなった対馬丸事件を、関係者の証言などから検証する作品。事件後に情報統制が敷かれ、長く詳細が知られていなかった事件について、生存者らの証言などを通して記憶と真実をたどる。
出演と共に監督も務めた俳優・寿大聡さんは、対馬丸の甲板員として乗船し、沈没後に漂流しながら7人を救助して生還した中島高男さんの孫で、祖父の死をきっかけに事件の真相を探る旅に出た。旅は戦地となったウクライナにも及んだという。
オシアウコ名義で映画「神在月のこども」などをプロデュースしてきた葦澤恒さんが寿大さんと共に監督を務め、ナレーションは声優の田中真弓さんが担当する。
店主の小笠原将士さんは「対馬丸が沈没した日と同じ8月22日に作品を見ることで、映画を通して『追悼の映画の空気』が感じられれば」と話す。
15時上映開始、16時25分終了予定で、終了後は通常営業。料金は一般1,000円。ソファ席は別途500円。