北海道江差町の「かもめ島」で宿泊と食事、海洋体験が楽しめるイベント「かもめ島マリンピング~海と日本PROJECT~」を紹介する写真展「“出会い”の海、かもめ島。」が5月10日、函館国際ホテル(函館市大手町)のギャラリーカリヨンで始まった。
「かもめ島マリンピング」の体験風景とかもめ島の生き物や景色を8枚のパネルにまとめた
「日本の夕陽百選」に選ばれた景色や歴史・文化などさまざまな魅力を持つ「かもめ島」を海洋体験や海洋教育の拠点とすることなどを目的に、江差観光コンベンション協会が日本財団「海と日本PROJECT」の助成を受けて行う同イベント。家具や冷暖房を備えたドーム型テントに泊まる2食付きの「マリンピングテント宿泊プラン」、夕食用バーベキュー食材の受け取りとテント・キャンプ用品のレンタルをセットにした「手ぶらキャンププラン」の2つの宿泊プランがあり、どちらのプランもガイドウオークやカニ釣りなどの海洋体験がセットになっている。海洋体験は日帰り参加も可能。昨年は8月21日~10月24日の約2カ月間開催し、宿泊者約60人を含む300人以上が何らかの形で参加したという。今年の開催は4月29日~10月23日。
写真展では、これまでに撮影したイベントの様子とかもめ島の風景を紹介。マリンピングテント内外の様子や家族での食事風景、海での遊びを楽しむ子どもたちの笑顔、島で出会えるかもしれない生き物の姿、SNS映えする景色など、写真56点をテーマ別に分け8枚のパネルにまとめて展示する。
イベントの運営を同協会から受託している北海道江差観光みらい機構の宮崎拓馬さんは「宿泊が好評なのはもちろん、『海の学びの場として恵まれた環境だと思う』『近場にこうした場所がないので、海洋教育の拠点として頑張ってほしい』『かもめ島に来て、海が好きになった』など、海に親しむ体験を評価する声を多く頂いた。今年はコンテンツをさらに増やし、安全かつ気軽に海洋体験ができる場を多くの人に提供したい」と展望を描く。夏季には、波の少ない湾内でできるサップ(スタンドアップ・パドルボード)や、巨大な風船の中に入って海上を散歩するウオーターバルーンの体験も予定しているという。
「遊びや体験を通して海に愛着を感じ、海への理解が深まるのが『かもめ島マリンピング』の良さ」と宮崎さん。「かもめ島のロケーションが気になっていた方は、ぜひ写真展でその魅力を感じていただき、この夏は一度でも江差を訪ねてもらえたら」と来場を呼びかける。
写真展は5月29日まで。