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函館在住の画家・藤倉朱里さんが個展 「心の叫び」をキャンバスに

函館国際ホテルで2回目の個展を開いた画家・藤倉朱里さん

函館国際ホテルで2回目の個展を開いた画家・藤倉朱里さん

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 函館在住の画家・藤倉朱里さんの個展「吐露STYLE(スタイル)」が現在、函館国際ホテル(函館市大手町)で開催されている。

過去1年間に描いた作品から7点を出品した

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 幼少期から絵を描き続け、2020年12月には日本テレビ系の番組「誰も知らない明石家さんま」に高校生画家として出演した経験を持つ藤倉さん。今回は、昨年6月に開いた初めての個展を終えてから1年の間に描いた作品7点を出品した。「自分の思いを言葉で表現することが苦手で、キャンバスにしかぶつけることができない。今回は、そんな心の叫びを表現した作品を集めた」と話す。

 中でも思い入れがあるのは、F30(91センチ×72.7センチ)のキャンバスに描いた自画像「小骨」。学校をやめるかやめないかで悩んでいた高校2年の時に描き始めたが、途中で筆が止まってしまい、なかなか完成しなかった作品だという。この春からは社会人画家として絵画の制作に励んでおり、「のどにずっと引っかかっていた小骨が取れたような思い」を表現した作品として7月に完成した。「モヤモヤした思いがあったからこそ、作品にアウトプットできた。嫌なこともエネルギーに変換できるので、むしろ良かったなと思う」と振り返る。

 現在、10月に予定している札幌での展示に向けて創作活動に取り組む藤倉さん。市内にギャラリー兼工房を開き、自身の絵はもちろん、地元で活動する若者たちの絵も展示・販売したいという夢を描く。

 「自分の絵に自信を持てない私でも、思い切ってキャンバスに思いをぶつけている。私より若い皆さんが私の絵を見て『こんな風に自由に描いていいなら自分にも描ける』と勇気を持ってくれたらうれしい」と観覧を呼びかける。

 開催時間は9時~20時。9月11日まで。土曜・日曜の日中は藤倉さんが在廊する。同ホテル売店「モンモランシー」では、作品をプリントしたデザインカードや藤倉さんが描いたキャラクターのシールなどを販売している。

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