函館在住の元アイドル、Moeka（もえか）さんが現在、自身がプロデュースする新たなダンス＆ボーカルガールズグループの初期メンバーを募集している。

北斗夢学院桜組として活動していた頃のMoekaさん

　Moekaさんは幼少期からアクターズスタジオや市内ダンススタジオに通い、スクール主催のライブやモデル活動をしながら、数々のオーディションに挑戦してきた。2011（平成23）年、北斗市公認のご当地アイドルグループ「北斗夢学院桜組」のメンバーとしてデビュー。北海道新幹線開業に向けた観光PRなどを目的に、道南と全国各地でイベントや多数のメディアに出演してきた。

　同グループは北海道新幹線が開業した2016（平成28）年3月いっぱいで活動を終了し、それと同時にMoekaさんもアイドル活動に幕を引いた。

　活動終了直後から、ガールズグループのプロデュースをしたいと考え続けてきたMoekaさん。5年前から「ヨガスタジオチャクラ」（函館市松陰町）でハンモックヨガインストラクターとマシンピラティストレーナーとして活動する中で、同スタジオの「幸せな人を増やしたい」との理念に共感したという。

　そのために自身ができることとして、かねてからの夢だったガールズグループのプロデュースを今こそしようと決意。「メンバーの心身の健康を第一に、芸能に興味がある子たちの夢をかなえたい。幸せを与えられる人を増やすことで、その子たちから勇気や元気が広がり、幸せの連鎖が続いていけば」と夢を描く。

　グループのコンセプトは「世界一幸せなガールズグループ」。Moekaさんはその意図を「幸せは人それぞれ違うので、本人たちが『楽しい』『幸せ』と感じて活動できたら、誰に何と言われても世界一幸せなグループ。きっと見る人にもそれが伝わるはず」と説明する。

　応募資格は、函館市内または近郊在住で、ダンス・ボーカル・モデル、人前に出ることに興味がある中学1年～高校2年の女性。経験の有無は問わない。8月31日まで公式インスタグラムとラインで応募を受け付け、後日オーディションを行う。「オーディションと言っても、審査や評価をしたいのではない。その子たちの良さを知り、どうしたらもっと輝かせられるかを考えたいので、気軽にチャレンジしてほしい」と呼びかける。

　デビューは2023年春の予定。「東京や札幌に行かなければ芸能活動ができないと思っている子たちに向けて、函館でもできるんだということを発信したい」とMoekaさん。「今でも、あの頃の経験が役に立っていると感じることが多い。ここから巣立って東京で芸能界を目指してもいいし、芸能の道に進まなかったとしても、社会に出て無駄なことは一つもないと自信を持って言える。メンバーと互いにリスペクトし合って活動していけたら」と、新たな出会いに期待を込める。