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本業とは全く異なることに親子で挑戦 パン職人の父は古道具店、長男は団子屋

1週間限定の古道具店を開く澤田さんと一日限定の団子屋を開く長男の真伍君

1週間限定の古道具店を開く澤田さんと一日限定の団子屋を開く長男の真伍君

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 パン店「ちいさなしあわせパン☆」(函館市五稜郭町)店主の澤田基さんが、「これまで生きてきた中で美しいと思ったもの」を並べて販売する「古道具沢田」を8月1日~7日、大町改良住宅(大町)1階で開く。

真伍君が試作した団子

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 「パン作りとは全く違うことをしてみたいと思っていた」という澤田さん。不動産会社の蒲生商事(末広町)が同住宅1階の約10平方メートルの店舗を1週間1万5,000円で貸し出していることを知り、「家に眠っている品を並べてみよう」と考えたという。

 かつて東京・目白にあった「古道具坂田」を本やネットで知り、「店主の価値基準で美しいと思ったものに値段を付けて売るスタイルに感銘を受けた」という澤田さん。海で拾い集めた流木や、フランスの蚤(のみ)の市で買った鍋のふた、長男の真伍君が描いた絵、ところてん突き、鍵がなくて開けられない古い金庫などを並べる予定。金庫は、開けることができたら1,000円を進呈するという。澤田さんは「物を売るというより、体験を売りたい。見て、触れて、何かを感じてもらえたら。来店する人がどんな反応をしてくれるのか楽しみ」と話す。

 8月3日のみ、小学2年の真伍君が保育園の卒園時に描いた将来の夢である「団子屋」を「古道具沢田」内で開き、親子でコラボレーションする。母の加奈子さんと一緒に団子やべこ餅を何度も作っているという真伍君。当日は「さわ団子シンゴ」店主として、砂糖を使わず白玉粉と豆腐だけで作る団子を自作の笹舟に載せ、3個100円から販売する。既に試作を重ねており、「甘くしていないが、そのまま食べてもおいしい。お客さんに出すのは初めてだが、自信はある」と胸を張る。

 澤田さんの妻、加奈子さんは「大人が、仕事とは全然違う取り組みを1週間でやり切れるのはとても面白い。生活している中で勝手に諦めていることがいろいろあると思うが、やりようによって街はとことん遊び尽くせると思った。『夏休みに自分でお金を稼ぎたい』と話していた長男ともコラボでき、良い機会になった」と2人の挑戦を応援する。

 古道具沢田の営業時間は10時~15時。さわ団子シンゴは3日10時~16時の営業。

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