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常温保存できる真空パックおにぎり 函館・道南の食材で開発

温めて食べる「道南丸ごと美人炊き込みご飯おにぎり」「道南丸ごと美人焼きおにぎり」

温めて食べる「道南丸ごと美人炊き込みご飯おにぎり」「道南丸ごと美人焼きおにぎり」

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 食品の企画開発や小売業などを手がけるKIZUNA(函館市桔梗町)が7月22日、常温で120日保存できる真空パック入りおにぎり2種を発売した。

真空パック入りで製造から120日常温保存できる

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 「道南丸ごと美人炊き込みご飯おにぎり」と「道南丸ごと美人焼きおにぎり」の2種。リッキーファーム(北斗市)の米をメインに、函館の漁師・熊木祥哲さんが漁獲したイワシ、渋田産業(厚沢部町)のマイタケ、四稜郭ファーム(函館市陣川町)のニンジン・ゴボウ、福島町まちづくり工房(福島町)の黒米を使い、同社が企画・販売を手がける液体だし「極(ごく) UMAMI美人」のみで味付けた。

 「コロナ禍でこれまで以上に地元の産業について考えるようになり、特に一次産業を盛り上げるために『道南のおいしい』を伝えられる商品を模索していた」と川崎良平社長。「胆振東部地震による大停電の経験を踏まえ、ただ飢えをしのぐのだけでなく、おいしくて栄養価があり、その状況を前向きに乗り越えられる保存食を作りたいともずっと考えていた」と話す。最終的に、この2つの要素を同時に満たす商品として、道南の食材を集めた真空パックおにぎりにたどり着いたという。

 東日本大震災で自衛隊員の災害支援活動のための食事に携わった経験を持つ酪農学園大学(江別市)の小林道准教授がレシピを監修。災害時の食事に欠乏しがちなビタミンB群と食物繊維をできるだけカバーするため、コメの半分を玄米とした。製造は、いかめしのレトルト製品などを手がけるエビスパック(昭和3)が担った。湯せんまたは電子レンジで加熱して食べる。

 川崎社長は「災害時に発生しやすい口内炎や便秘などにも配慮した商品。常備食や土産品として普段から家庭に備えてもらい、万が一の時にこの商品でおいしく一晩二晩乗り切ることができたらとの思いを込めた。将来的には半年~1年の賞味期限がある商品に進化させていきたい」と話す。

 各おにぎり2個入りで、参考価格は1パック450円。セブン-イレブン函館五稜郭公園前店(五稜郭町)、福田海産(宇賀浦町)、笑函館屋(湯川町3)、しんわの湯(北斗市)などで取り扱う。

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