函館市と青森県弘前市でつくる「ひろはこ連携推進実行委員会」（事務局＝弘前市）が10月6日、両市の冬季観光キャンペーンに使うキャラクター「雪ミク」のビジュアルを公開した。

函館版サブビジュアル「旧函館区公会堂」

　広域連携による観光客の誘致や相互誘客などを目的に、4月に設立された同委員会。仮想アイドル「初音ミク」の派生キャラクターである「雪ミク」を活用し、両市の冬の観光を盛り上げるとともに周遊観光の促進や観光消費額の向上を図る。

　メインビジュアルは、弘前版・函館版各1枚。冬のキャンペーンのテーマである「雪・光・洋館」をイメージしたデザインで、弘前版は旧東奥義塾外人教師館、函館版は旧北海道庁函館支庁庁舎などを描いた。2枚のイラストがつながっているようなイメージで、2枚にまたがる天の川で津軽海峡を表現した。

　弘前版・函館版各2枚のサブビジュアルも用意。いずれも両市の代表的な観光スポットを題材にし、弘前版は「冬に咲くさくらライトアップ」と旧第五十九銀行本店本館、函館版は旧函館区公会堂と八幡坂を描いた。両市の特産品などと雪ミクを描いた「デフォルメキャラクター」も両市3枚ずつ制作。弘前版は津軽三味線・こぎん刺し・リンゴ、函館版はイカ釣り・足湯・ハイカラ衣装をモチーフにした。

　両市は12月1日から2023年2月末まで、雪ミクを活用した「ひろはこ冬の観光キャンペーン」を展開する計画。観光施設などに雪ミクポスターを貼り出すほか、駅や空港などへの雪ミクフォトスポットパネルの設置、デジタルチェックインラリーの開催など幅広い取り組みを展開する。スマートフォンでARキャラクターの雪ミクと並んで写真が撮れる企画も実施する。雪ミクによる歓迎アナウンスやキャンペーンイメージソングを作り、観光施設などで流す計画もあるという。

　第1弾として、「雪ミクと弘前」「雪ミクと函館」をテーマにしたイラストコンテストを開催。応募作品の中から各市50点を選び、それぞれの市に展示する。各市10点は企画全体を振り返る動画にも使う。

　キャンペーンの詳細は11月中旬に発表する予定で、「ひろはこ冬の観光キャンペーン特設ページ」にも随時掲載する。