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函館朝市「ミニ水族館」に冬の味覚「ゴッコ」登場 プロ撮影の海中映像上映も 

函館朝市ミニ水族館で展示が始まった「ゴッコ」

函館朝市ミニ水族館で展示が始まった「ゴッコ」

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 函館近海の魚などを展示する「函館朝市ミニ水族館」の展示が2月6日にリニューアルし、道南の冬の味覚として親しまれているゴッコ(ホテイウオ)が新たに加わった。

雄雌1尾ずつ展示(2月8日現在)

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 函館朝市ミニ水族館は、函館朝市「えきに市場」(函館市若松町)内に4基の水槽を設置し、通年で地場の魚や海の生き物を展示する取り組み。日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で、海の問題解決に向けたさまざまな取り組みを展開する一般社団法人「Blue Commons Japan(ブルーコモンズジャパン)」(旭町)が運営する。

 ゴッコは、うろこのないつるりとした肌と丸々とした魚体が特徴の魚。産卵のために浅瀬に上がってくる冬が漁期で、道南ではぶつ切りにした皮と身、卵を味わう「ごっこ汁」や、一夜干しで作る唐揚げなどにして食べることが多い。

 同館が冬季にゴッコの展示をするのは3年目。市内南茅部地区で捕獲した雄雌各1尾を水槽に入れた。今回は初めての取り組みとして、函館在住のプロ水中カメラマンでダイビングサービスグラントスカルピン代表の佐藤長明さんが同地区で撮影した水中動画「HAKODATE GOKKO物語」を水槽横のモニターで上映する。海藻の森を泳ぐゴッコの姿や、雄が命がけで卵を守るシーン、ゴッコの幼生が泳ぐ様子など、普段は見られないゴッコの貴重な生態が見られる。

 同法人の吉田沙織さんは「雄が卵に新鮮な水を送り続ける光景や、卵から赤ちゃんが出てくる場面など、命の息吹を感じる感動的な映像。水槽で泳ぐ姿と併せて、函館の海の豊かさを感じてもらえたら」と話す。

 観覧時間は7時~14時。観覧無料。展示は3月上旬頃までで、状況により延長または早期に終了する場合もある。

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