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函館商業高校の生徒が「ご飯に合う」新商品 地元食材使い開発

地域の食材を使った新商品3品を開発した「夢来」のメンバー

地域の食材を使った新商品3品を開発した「夢来」のメンバー

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 函館商業高校(函館市昭和1)流通ビジネス科の3年生6人から成る商品開発チーム「夢来(むっくる)」が、「ご飯をおいしく食べる」をテーマにした新商品3品を開発した。2月12日、市内で販売が始まった。

POPを手作りして臨んだお披露目販売会の様子

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 地域の課題解決に取り組む同校のグループ学習「課題研究」の一環。これまでも地元企業とコラボレーションして商品開発に取り組む伝統があり、同チームは「コメの消費を増やすことで道南の食と一次産業を盛り上げたい」と、昨年5月ごろからご飯のお供になる商品の開発に取り組んできた。

 道南の食材で何が作れるのかをリサーチし、企画書を手にメーカーに商談に行き、ラベルの原案も考案するなど通常の商品開発と変わらない手順を踏み、約9か月かけて3品の商品化にこぎ着けた。同校のグループ学習で1チームが3種類の新商品を開発するのは初めてだという。

 黒いラベルが特徴の「ZEUS(ゼウス)」は「ご飯にかけるドレッシング」として考案した商品。しょうゆベースで、がごめ昆布と真昆布で粘りとうまみを加えた。卵かけご飯や海鮮丼に合うという。

 「はこだてぶりかけ」は、昆布だしに漬け込んだブリをフレーク状にし、昆布、ホタテ、イカなどと合わせた半生タイプのふりかけ。お茶漬けやおかゆの具材としても使えるほか、お湯を注いでスープにするのも良いという。

 「鹿肉&インカのめざめキーマ」は、道南産のエゾシカを活用したレトルトカレー。はこだてわいん(七飯町)のワインに漬け込んで臭みを抑えたエゾシカと、せたな町のジャガイモ「インカのめざめ」を使い、カレー店「印度カレー小いけ本店」(宝来町)が製造を手がけた。同店が鹿肉を使ったレトルトカレーを世に出すのはこれが初めて。子どもでも食べやすい辛さに仕上げた。

 「試作が思うようにいかず不安になったこともあったが、その分、商品が手元に届いたときの感動はひとしおで、頑張ってきて良かったと思った」とリーダーの野田和希さん。「ツイッターで応援してくれた市民の皆さんにも、ぜひ手に取ってほしい。自分たちが社会に出て10年後、20年後にもスーパーに並ぶ商品に育ってほしい」と期待を込める。

 丸井今井函館店(本町)地下1階の不二屋本店で2月15日~28日、販売。25日~26日に函館アリーナ(湯川町1)で開かれる「はこだてフードフェスタ」では、生徒らが直接販売する。

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