人気漫画「ゴールデンカムイ」の展覧会が7月22日から函館で開催されるのに先立ち、同作品の世界観が楽しめる取り組みが5月20日・21日に函館市内で行われる。

作中に描かれた兵糧庫

　ゴールデンカムイは、明治末期の北海道と樺太を舞台とした金塊争奪戦を軸に、歴史や文化、狩猟、グルメなどさまざまな要素を盛り込んだ作品。単行本の累計発行部数は2400万部を超える。

　ゴールデンカムイ展は、120点を超えるイラストや、作中に描かれた民具の関連資料などを通して作品の世界を追体験する展示会。昨年は東京・京都・福岡の3会場で開催され、現在は札幌で開催されている（21日まで）。作中で最終章の舞台となった函館では、7月22日から9月10日まで丸井今井函館店（函館市本町）で開催。5月20日、チケットの一般販売を始める。

　これに合わせ、ゴールデンカムイに描かれた土方歳三のフォトスポットが2日間限定で市内に登場。函館市芸術ホール（五稜郭町）で20日13時～16時、五稜郭タワー（同）で21日9時～18時に観覧・撮影できる。

　両日開催されるイベント「箱館五稜郭祭」も、非公式の形で函館とゴールデンカムイのつながりをアピール。地元や道内各地、東京から駆け付けたコスプレイヤー約20人が同作品のキャラクターに扮（ふん）し、函館開港から箱館戦争終結までの歴史を描く21日の「維新行列」に参加する。五稜郭や函館空港など、さまざまな場所での開催実績を持つコスプレイベント「マスカレード」が実行委員会に協力する形で実現した。