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函館ゆかりの佐々木美智子さん写真展 函館ではキャバレー「未完成」に勤務

佐々木美智子さん

佐々木美智子さん

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 新宿の飲み屋街「ゴールデン街」で名物ママとして知られた写真家、佐々木美智子さんの写真展「佐々木美智子写真展-出逢い-」が5月20日から、北海道立函館美術館(函館市五稜郭町)で開催される。

佐々木美智子さん写真展「出逢い」 20日にトーク ギターとタブラのライブも

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 佐々木さんは1934(昭和9)年、北海道根室市生まれ。高校卒業後、無線送信所に勤務していた折、函館出身の男性社員と結婚。1953(昭和28)年に19歳で函館近郊に移り住んだ。翌年に離婚し、函館・大門地区にあったキャバレー「未完成」で事務員として勤務していた。

 その後、札幌暮らしを経て上京し、日活撮影所の編集部で約3年間勤務。映画に携わる中で「映画は監督か役者が重要」と感じたが、女性ではエディターにもなれない時代だった。「一人でできる仕事を」と写真の道へ進んだ。

 1961(昭和36)年、東京総合写真専門学校に4期生として入学。卒業後は、日大闘争や東大安田講堂攻防戦など時代の変革期をカメラで捉えた。1968(昭和43)年から新宿ゴールデン街でバー「むささび」を営み、1972(昭和47)年には歌舞伎町でクラブ「ゴールデンゲート」を開店。映画人などの著名人や、右翼・左翼を問わず活動家らが通う「解放区」として知られた。

 今回の展示では、1960年代の根室の風景、日大全共闘に同行した写真、ブラジルで撮影した人物写真などを展示する。

 佐々木さんは「年齢的にも函館に来るのはこれが最後になるかもしれない。写真展期間中は函館に滞在して思い出の地を巡りたい」と話す。

 開館時間は9時30分~17時。月曜休館。入館無料。20日14時から佐々木さん本人による「アーティストトーク」を開く。今月28日まで。

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